5年後の自分を想像してみよう

カワイ 人生はありえないことの連続です。そのありえないことが「うん、これでよかったのかも」って笑って言えればそれでオッケー。ただし、何も考えずにプラプラ生きていると、すてきに年齢を重ねていくのは難しい。だから、「5年後の自分」はイメージしたほうがいい。

ニケ 5年後の自分ですか~?

カワイ そう。5年後。10年では長過ぎて想像しにくい。3年だと近過ぎてリアル過ぎる。だから5年。

 「5年後の自分」「5年後の家族」「5年後の仕事」――この三つについて「こうなっていたい」と「未来の記憶」をつくれば、すてきに年を重ねることができます。

ニケ ちょ、ちょっと待った、薫さん! 「未来の記憶」っておかしくないですか? 記憶は過去のものですよね?

カワイ 私たちの脳には、絶えず未来を予知する力があります。人間は本能的に未来への行動計画を想像し、つくり上げ、前頭葉に記憶していくの。

 その記憶に合致する意味ある行動が感知されると、積極的に取り組んだり、努力したりすることができる。未来と現在を行き来しながら、行動を最適化できるように、私たちはプログラムされているのです。

ニケ へ~っ! そうなんだ! じゃ、「5年後の自分」「5年後の家族」「5年後の仕事」をなんとなくイメージしておけば、気が付けば「すてきなアラフィフ」になっているんですね。

カワイ スケジュールノートの片隅にきちんと書いておいたほうがいいですね。それを毎年更新する。例えば、2018年は「5年後は笑顔がすてきな女性になる」「5年後は母と海外旅行に行く」「5年後は対談番組を持つ」みたいな感じかな?

5年後について思いを馳せて、こまめに書き留めておこう (C) PIXTA
5年後について思いを馳せて、こまめに書き留めておこう (C) PIXTA

ニケ うふ。薫さん、それ、マジな「5年後」ですね?

カワイ マジかどうかは……ナイショです(笑)。2018年の5年後だから……2023年に乞うご期待!

 でもね、「未来への記憶」って、光を感じさせる、とても、いい言葉だと思わない? 「こうなりたい」「ああなりたい」「こんな人生を歩みたい」「こんな人間になりたい」――そんな気持ちになった瞬間を大事に、一歩踏み出せばいいんだと思うの。

 もし、しんどくなったら「きゃ~!」と悲鳴を上げればいい。それでもどうしようもないときには、逃げる。逃げるが勝ち、ということだってあるし。ねっ、そう考えるだけで、少しだけ楽にならないかしら?

ニケ 5年後か~。ニケはとりあえず……「5年後は優しい女性になる」「5年後は子どもと夫と猫がいる」「5年後は後輩から慕われて、なんかプロジェクトリーダーになって、なんか頼れるスキルを……持つ!」 テヘへ、これでどうでしょ?

カワイ (笑)いいんじゃない。

ニケ 5年後を考えるのって、なんかいい感じです! っていうか、今のこの気持ちを書いておくと後で見直したときに、前向きな気持ちになれそうな気がします。手帳に書こう! ぜひ、31歳・広告宣伝さんもやってみてください!

カワイ 2018年もたくさん悩んで、たくさん笑って、元気に過ごしましょうね!

ニケ はい! 皆さん、よろしくお願いします!

文/河合薫 写真/PIXTA

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