短時間でもハードなトランポリン

 一般のスポーツクラブにも、時短プログラムが増えてきました。

 スタジオプログラムというのは60分が主流です。その中で、セントラルスポーツのJumping Hiに参加してみました。一人に1台のトランポリンの上でさまざまなステップを音楽に合わせて行う、20~30分の有酸素運動プログラムです。

 日曜日の午後。予約がたまたま空いていて飛び込み参加。女性が多いですが、中高年の男性も3割ほどいます。

トランポリンは短時間でも想像以上の運動量
トランポリンは短時間でも想像以上の運動量

 インストラクターの指示に従って飛びますが、ポイントは中腰になって小刻みに小さく飛ぶという基本形。普通にポーン! と飛ぶのならあまり疲れませんが、これはかなりの運動強度です。

 さらに、腰をひねったり、手と足を交互に動かしたり。振り付けを楽しみながら覚えて、飛び続けます。下半身の筋肉が鍛えられる動きの要素が多く、わずか1分でへとへとに。最後の10分は、インストラクターよりも時計ばかりが気になり、もうダメ……と泣きそうになる筆者。30分弱でこれほどの運動量とは驚きでした。

 飛ぶだけでなく、トランポリンの上に座って足を浮かせながら腹筋を鍛えるトレーニングもあり、筋力アップによさそう。忙しいけれど体を鍛えたい人におすすめだと思います。

 セントラルスポーツによれば、このプログラムは昨年10月に導入。現在は全国50店舗で実施しているそうです。「このJumping Hiに限らず、30分前後のショートレッスンは増えています。短時間で脂肪燃焼や筋力アップなどの効果が出せるというのは、忙しい方々のニーズに合っていると考えています」(セントラルスポーツの広報担当者)

 仕事も家事も時短が主流なのだから、運動も時短で当然かも。しかし時短フィットネスの最大の魅力は、気軽に行けるため心のハードルがぐっと下がることではないでしょうか。手ぶらでも行けるところが多い上、1時間で全部終わるので、年末年始の忙しいスケジュールにも入れられそうですね。

文/大崎百紀