まずは体験。初回は4000円でEMSトレーニング(15分)が体験できます(タオルやインナーウエア、水も含む)。手ぶらで来られて、すぐに終了するのは魅力的です。

 フロントで約7分のトレーニング内容紹介の映像を見た後、ロッカールームで薄手の黒いウエアに着替えます。体のラインが見えるのでちょっと恥ずかしい。すぐに階段を下りてスタジオへ。そこで、EMS電極が9部位・18カ所に配置されたEMSフルボディスーツを着せてもらいます。パッドに水分を含ませ、体形にフィットするように締め付けベルトをして完成。ずっしりきますが、この状態でトレーニングです。

センサーを内蔵したミラーが、正しい位置で運動しているかなどを表示してくれる
センサーを内蔵したミラーが、正しい位置で運動しているかなどを表示してくれる
コントロールタワーにトレーニングレベルなどを入力
コントロールタワーにトレーニングレベルなどを入力

 トレーニングは、同時に6人が運動可能なスタジオで、マンツーマンで誘導してくれます。センサーを内蔵した「デジタルトレーニングミラー」という鏡がEMSフルボディスーツと無線でつながり、正しい位置で運動しているかどうかや、骨格などを映し出してくれます。トレーニングの司令塔「コントロールタワー」にトレーニングレベルを入力してスタートです。

 EMSフルボディスーツに電流が流れ始めます。筋肉がギュッとするように負荷をかけるのですが、自分が我慢できるレベルで行います。

 まずは1分間の「SQUAT&FLY」で大腿部、大胸筋、広背筋に負荷をかけます。わずか1分でウオーミングアップが終了。続いて、グーの形にした両手を胸の前から真っすぐ横に広げる「EXPANDER」という動きを3分。実は筆者は一番これができませんでした……。両腕をなかなか真っすぐ広げることができず。続いて、「LUNGE TWIST」というひねりの動きを3分。もはや体、ひねれていません。その後は「SQUAT&ARM CURL」と「PUNCH」をそれぞれ1分。

 ひゃー。しんどかったけど、あっという間でした。最後のパンチはミラーに映るマークを狙ってパンチング。これは面白くて1分では物足りなく、もっとパンチしていたかった、と余裕の一言。汗はそれほどかきませんでしたが、疲労感はそれなりにあります。

 スーツへの着替え(着衣から脱衣まで)から運動まですべて指導してくれるので、ジムで地道に一人で運動するより楽しい。これなら続くかも。

 運動中はかなり呼吸を意識して行うのもポイント。トレーニング後に、心身をリセットする時間(15分)も重要だそうで、希望すれば「ZENROOM」(別料金)で禅体験も可能です。

 時計を見たら、最初に映像を見たり説明を聞いたりしたのに1時間もたっていません。近隣に暮らす人や、仕事の合間に来る人などは全部でも30分かからないそう。時短トレーニングの見本といえそうです。

たった20分のヨガでも発汗

 もともとEMS好きな筆者。EMSを使った時短トレーニングにハマってしまいました。そこで次のスポットへ。

 昨年10月にオープンした、EMSを用いたフィットネススタジオ「Evolv」の7店目、今年11月19日オープンの「Evolv五反田」を訪ねました。

 ここは何といっても、EMSとヨガの融合プログラムが受けられるのが魅力。EMSで全身はピリピリさせながら、深い呼吸でリラックスしてダイナミックポーズなんてできるのでしょうか。

 JR五反田駅から徒歩3分ほど。ここも手ぶらでOK。EMSボディスーツとタオルをフロントで受け取り、ここは自分で着用します。この時、ロッカー内に用意されたジェルを、電極パッドが当たる部位に塗ります。

 人気の「Controlled yoga」は、このEMSボディスーツを着たまま20分間行うヨガ(通電は15分)。グループとパーソナルの二つのレッスンがあります。

EMSを装着し、短い時間でヨガのトレーニング(Evolv五反田)
EMSを装着し、短い時間でヨガのトレーニング(Evolv五反田)

 今回もパーソナルで体験。インストラクターの掛け声に合わせて、吐く息に意識を向けて、ポーズを丁寧にやっていくと、開始10分で汗だくに。いつもやっているポーズなのに、ホットヨガスタジオでもないのに、この汗には驚き。個人的にヨガが好きなのもあって楽しく、EMSは強めのモードにしたまま最後までしっかりとトレーニングができました。

 寒い日でしたが、帰りは体が芯からポカポカ。コートなしで駅まで歩いてもしばらく汗ばんでいました。

 ここも会員制ですが、体験レッスン(初回のみ)をグループレッスンで1回受けることができます(4000円)。