ヒューマンドラマ

 ヒューマンドラマでは、3年前のヒット作「下町ロケット」(TBS系)の続編が登場する。仲間たちの団結の熱く爽やかなストーリーをまた味わえそう。「僕らは奇跡でできている」(フジテレビ系)や「僕とシッポと神楽坂」(テレ朝系)などの癒やし系の他、多方面で評価を得ている「昭和元禄落語心中」(NHK総合)も話題になっている。

「下町ロケット」

再びピンチに陥るが、新たな夢へと前進

10月14日スタート/日曜21時/TBS系
(編集部のおススメ度 ★★★

 池井戸潤の小説が原作で、3年前に平均視聴率18.5%を獲得したヒット作の続編となる。

 元宇宙科学開発機構の研究員で、現在は下町の工場「佃製作所」で経営者として第2の人生を送っている佃航平(阿部寛)。特許侵害訴訟やロケットエンジン用バルブシステム開発など、度重なる困難も社員が力を合わせて切り抜けてきたが、またしても予期せぬトラブルにより窮地に陥る。佃製作所は大きな転換期を迎えるが、次々に起こるピンチを切り抜けるため、佃は意外な決断を下す。

 阿部の他、竹内涼真や安田顕、立川談春と、主要キャストはほとんど続投する。

「僕らは奇跡でできている」

常識や当たり前に疑問を投げかけるハートフルドラマ

10月9日スタート/火曜21時/フジテレビ系
(編集部のおススメ度 ★★

 動物行動学を教える大学講師の相河一輝(高橋一生)は、大好きな生き物のことや、自分の興味があることには没頭する性格。しかしそれ以外のことには無頓着で、時間やルールは守れず、空気も読めず、悪意なく失言してしまう。周囲には変わり者扱いされているが、常識や固定観念にとらわれない一輝の言動は、いつしか周囲の人々の価値観を揺さぶることに。つい自分と他人とを比べてしまうすべての人に届けるコミカルなハートフルドラマ。

 高橋は民放GP帯連ドラ初主演となる。「僕の生きる道」(03年)など人間ドラマに定評のある橋部敦子のオリジナル作品。

「僕とシッポと神楽坂」

若き獣医師と、動物や飼い主との温かい交流

10月12日スタート/金曜23時15分/テレビ朝日系
(編集部のおススメ度 ★★

 原作は「月刊officeYOU」に現在も続編を連載中のたらさわみちによるコミック。勤務医として働いていたが実家に戻り、神楽坂に「坂の上動物病院」を開業した高円寺達也(相葉雅紀)は、一見気弱そうだが腕は確かで優しい心の持ち主。病院に来る犬や猫たちを、愛情を込めて「シッポ」と呼び、持ち前の動物の心に寄り添う才能を発揮して、街の動物のお医者さんとして唯一無二の存在になっていく。獣医師と動物や飼い主たちの交流が描かれるハートフルなドラマ。

 主演の相葉の他、広末涼子や趣里、小瀧望(ジャニーズWEST)、イッセー尾形らが出演する。映画「神様のカルテ」(11年)の深川栄洋が監督する。