7月クールは、男性俳優が主演する作品が数多くそろった。「働く男たち」が主役の職業ものドラマといっても、その設定やテーマは多彩。その他青春サスペンスなど、楽しみなラインアップ。早速チェックしてみよう!

 中でも目玉は、7年ぶりに登場する「コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-」だ。主演の山下智久をはじめ、主要キャスト5人全員が主役クラスに成長しての3rdシーズンとなる。視聴率の低迷が話題になることも多いフジテレビ月9の本領発揮となるか、注目されている。

 「ハロー張りネズミ」は探偵、「警視庁いきもの係」は刑事と、ファンの多い問題解決系のドラマも新鮮味のある作品が登場。サラリーマンの人間ドラマ「ウチの夫は仕事ができない」や、設定がユニークな「脳にスマホが埋められた」など、働く男といってもさまざまなテーマのものがラインアップされた。

 「僕たちがやりました」は、夏に定番の学園ドラマ。ストレートな青春ものではなく、「逃亡」に焦点を当てたサスペンス調の作品となる。

「コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-」

7年ぶりに連ドラとして復活 難問に向き合うフライトドクターたちの物語

7月17日スタート/月曜21時/フジテレビ系
(編集部のおススメ度 ★★★

 08年に1stシーズン、10年に2ndシーズンが放送され、医療現場の厳しさと、フライトドクターを目指すフェローの姿をリアルに描き、好評を得た作品が7年ぶりに復活する。

 大学病院の救命救急センターで出会ったかつてのフェローたちとフライトナースは、現在は10年以上のキャリアを積み、脳外科医として研さんを積む藍沢(山下智久)をはじめ、それぞれの道を歩み始めていた。そして彼らは仕事でもプライベートでも、人生の岐路に立たされることに。

 主演の山下だけでなく、メインキャストの新垣結衣、戸田恵梨香、比嘉愛未、浅利陽介の全員がそろっての新シーズンとなり、この夏、最も期待を集めている。

「ハロー張りネズミ」

面倒な案件ほどやりたがる 一風変わった探偵たちが活躍

7月14日スタート/金曜22時/TBS系
(編集部のおススメ度 ★★

 東京都板橋区の下赤塚に事務所を構える「あかつか探偵事務所」。誰も引き受けたがらない面倒な案件ほどやりたがり、「ハリネズミ」と称される七瀬とその仲間たちが、ときには悲しい事件を、またあるときには想像を超えた難事件を解決に導く。

 バカでスケベだが人情に厚い主人公を瑛太が演じる。ミステリアスなヒロインには深田恭子、七瀬の相棒には森田剛。

 80年代に「週刊ヤングマガジン」で連載された弘兼憲史のマンガが原作となる。映画「モテキ」の他、「まほろ駅前番外地」など深夜ドラマの数々を手がけてきた大根仁監督が、GP帯(19時~23時)連ドラで初めて脚本と演出を担当する。

「警視庁いきもの係」

動物から事件の謎を解く 異色コメディーミステリー

7月9日スタート/日曜21時/フジテレビ系
(編集部のおススメ度 

 「福家警部補の挨拶」などで知られる大倉崇裕の小説が原作。半年前まで捜査一課に所属していた鬼刑事の須藤は、ある事件で銃撃を受けて負傷し、窓際部署の「いきもの係」に飛ばされてしまう。失望するが、動物マニアの新米巡査である圭子と出会い、彼女の力を借りて事件解決したことをきっかけに、再び捜査への情熱を持ち始める。

 須藤役には渡部篤郎、圭子役には連ドラ初ヒロインとなる橋本環奈が起用された。動物の生態が事件解決につながり、毎回、ジュウシマツやペンギン、ヤギなどがゲスト主役として登場するのも見どころとなる。