リラックスやストレス解消などの効果が期待できる塗り絵。ストレス社会を生きる女性たちから人気に火がつき、ブームを巻き起こしています。仕事もおしゃれも楽しみたい! そんな輝くあなたに、ひと味違うおしゃれ塗り絵の魅力を紹介します。

普通じゃ物足りない人におすすめの塗り絵

 今や子どもだけではなく、大人の女性も夢中になる「塗り絵」。その目的はリラックスやストレス解消、集中力アップや色彩の勉強など、多岐に渡ります。繊細で緻密なモチーフや、物語や風景、絵画をベースにした絵柄などに色塗りをする「大人の塗り絵」は今や一つのジャンルとして確立されており、書店でも色鉛筆などと合わせてブースが組まれているのをよく目にします。

 また、自分で色塗りしたものをインスタグラムなどのSNSにアップして披露する楽しみ方もあり、ますます「大人の塗り絵」ブームは拡大しそうです。すでにいくつか塗り絵にトライしてみて、「スタンダードな色塗りは一通りやってみたから、ひと味違うものはないかな?」と次の素材をお探しの人もいるかもしれませんね。

 そんな上級者におすすめしたいのが「わたし色のファッション 夢見るぬり絵&お絵かきブック」(ニナ・チャクラバーティ・著 早川書房)です。

『わたし色のファッション 夢見るぬり絵&お絵かきブック』
『わたし色のファッション 夢見るぬり絵&お絵かきブック』

 ページをめくると、遊び心に溢れた塗り絵が満載です。こちらの塗り絵は、ロンドンで活躍するインド・カルカッタ出身のイラストレーターによる作品です。塗り絵の素材には、洋服や靴、アクセサリーなどのファッションアイテムが中心に描かれています。ニナさんの塗り絵は、トレンド最先端のデザインからヴィンテージのテキスタイルまで幅広く、ファッションに対する好奇心が掻き立てられます。

 また、こちらの作品のすごいところは、下絵に色塗りをするだけではなく、Tシャツや靴の柄を自分で描いたり、ヘアスタイルを自由に考えられる"創作"のページも兼ねているところです。なかには自分で一から洋服のデザインをするページなど、若干レベルが高いものもあります。まずは基本の色塗りにチャレンジしてみました。

 最初に塗ってみたのは柄タイツのページです。

 ペイズリー柄、ゼブラ柄、ドット柄など、ファッションのアクセントに欠かせないタイツを、自分でコーディネイトするならどんな色がいいか? と考えながら色塗りを開始しました。この柄ならこの色! というものはパっと思いつくのですが、いざ塗ってみると、何だか頭で思い描いていたものとは違う仕上がりに……。

 次にトライしたのはブーツのページです。70年代風のプラットフォームソールタイプのものやウェスタン風のもの、シンプルなアンクル丈のものなど、バラエティ豊かなブーツたちに色を塗ってみます。

 ブーツというとどうしても黒、茶色をイメージしてしまうのですが、固定概念にとらわれず、自由な感性で塗ってみよう! と色鉛筆を選びます。しかし結果として紫、オレンジ、深緑など柄タイツと似たような色の組み合わせになり、「斬新な色合わせ」は意外とできないものだな、と気付きます。