刑事ドラマも要チェック

 今期は刑事ドラマにも新鮮な作品が登場している。「シグナル 長期未解決事件捜査班」は、韓国でヒットしたドラマのリメイク作。「未解決の女 警視庁文書捜査官」は、テレビ朝日には近年なかった女性バディものとなる。

「シグナル 長期未解決事件捜査班」

現在と過去の刑事が無線機を通じて事件を追う

4月10日スタート/火曜21時/関西テレビ・フジテレビ系
(編集部のおススメ度 ★★

 三枝健人(坂口健太郎)は、独学でプロファイリングを学んだ警察官。幼い頃に遭遇した時効間近の事件について、廃棄されるはずの無線機から聞こえてくる声から手掛かりを得る。その後も、その声の主である刑事・大山(北村一輝)と無線機で交信を続けるうちに、大山が過去を生きている人物だと知る。二人は協力し合い、未解決事件を解き明かしていく。

 坂口健太郎は連ドラ初主演。原作は韓国で16年に放送された人気ドラマで、韓国の各アワードで9冠を達成している。脚本は「梅ちゃん先生」の尾崎将也。

「未解決の女 警視庁文書捜査官」

テレ朝刑事ドラマに女性バディものが登場

4月19日スタート/木曜21時/テレビ朝日系
(編集部のおススメ度 ★★

 未解決事件の文書捜査を担当する「特命捜査対策室」第6係(文書解読係)が舞台。「倉庫番」とからかわれ、窓際部署扱いされる第6係で、体力と柔術には自信があり、直感を武器になりふり構わない捜査に奔走する肉体派熱血刑事・矢代朋(波瑠)と、文字フェチの頭脳派で、わずかな文章から書き手の性格や思考を言い当てる鳴海理沙(鈴木京香)が、嫌みな上司と対峙しながら未解決事件を解決していく。

 多数あるテレ朝刑事ドラマだが、女性バディものは珍しい。脚本はNHKの朝ドラ「あさが来た」を手掛けた大森美香で、波瑠とのタッグは約2年ぶりとなる。

「特捜9」

井ノ原を主演に装いを一新

4月11日スタート/水曜21時/テレビ朝日系
(編集部のおススメ度 

 12シーズン続いた「警視庁捜査一課9係」が、装いを新たにスタートする。主人公は、井ノ原快彦演じる浅輪直樹。数々の難事件を解決してきた「9係」は解散したが、1年間の空白期間を経て、神田川警視総監(里見浩太朗)の指示で、初動捜査から送検まで早期の事件解決を目指す「独立した捜査班」を結成。新班長の宗方(寺尾聰)が率いる特別捜査班で、浅輪、小宮山(羽田美智子)、青柳(吹越満)、矢沢(田口浩正)、村瀬(津田寛治)の元9係メンバーが再結集。難事件に立ち向かう。若手刑事・新藤役で山田裕貴も加入する。

文/内藤悦子