新生活スタートの4月。春のドラマ界は「痛快」なコメディーやラブストーリーが目白押しです。今注目したい4月からスタートするドラマを、前半と後半(4月10日公開予定)の2回に分けてご紹介します。それでは早速チェックしていきましょう。

痛快コメディーが多数登場 4月スタートドラマ

 今期は、ストーリーに痛快さのある作品が数多くそろった。長澤まさみ主演の「コンフィデンスマンJP」は、相手を信用させて詐欺をはたらくさまを壮大なスケールで描く「コンゲーム」。詐欺師役の長澤が、だます過程でさまざまな人物に七変化するなりきりぶりも見どころ。「崖っぷちホテル!」は、笑いをふんだんに入れたシチュエーションコメディーとなる。

 シリアスな作風のものでもその傾向はあり、「ブラックペアン」では、二宮和也ふんするダークヒーローが医療現場の不正を暴き、「モンテ・クリスト伯 ―華麗なる復讐―」では、ディーン・フジオカ演じる主人公の復讐劇で、胸がすくような展開が待っている。

「コンフィデンスマンJP」

3人の信用詐欺師が活躍する痛快コメディー

4月9日スタート/月曜21時/フジテレビ系
(編集部のおススメ度 ★★★

(C)フジテレビ
(C)フジテレビ

 一見、平凡で善良そうなダー子(長澤まさみ)、ボクちゃん(東出昌大)、リチャード(小日向文世)の3人は、実は欲望にまみれた人間たちから大金をだまし取る信用詐欺師。難解な専門知識も短期間でマスターできる才能を持つダー子が、壮大で奇想天外な計画を練り、金融業界、不動産業界、芸能界などの華やかな世界を舞台に、二転三転する壮絶なだまし合いを展開する。

 脚本は、映画「ALWAYS 三丁目の夕日」やドラマ「リーガルハイ」シリーズの古沢良太のオリジナル作品となる。長澤が「月9」に主演するのは、「プロポーズ大作戦」以来、約11年ぶり。

「崖っぷちホテル!」

破産寸前のホテルが舞台のシチュエーションコメディー

4月15日スタート/日曜22時30分/日本テレビ系
(編集部のおススメ度 ★★

 かつて栄華を極めた老舗ホテル「グランデ・インヴルサ」。今は負債総額3億円と破産寸前で、従業員はやる気ゼロのダメ人間ばかり。亡き父の後を継ぎ、ホテルの総支配人となった桜井佐那(戸田恵梨香)は、再建に向けて奔走するも、クセ者だらけの従業員に振り回され、ホテル経営に頭を抱えていた。

 そんな中、ホテルの雰囲気に合わないラフな格好をした謎の男・宇海直哉(岩田剛典)が宿泊客として現れ、このホテルのすべてを覆すことに。ホテルを舞台としたシチュエーションコメディーで、岩田剛典は連ドラ初主演となる。宮川大輔や野性爆弾のくっきーら、芸人キャストも印象的。

「家政夫のミタゾノ」

1年半ぶりに女装の家政夫が帰ってくる

4月20日スタート/金曜23時15分 ※/テレビ朝日系 ※一部地域を除く
(編集部のおススメ度 

 三田園薫(松岡昌宏)は、男性ながらに家事全般を完璧にこなす、女装したスーパー「家政夫」。派遣された家庭の内情をのぞき見して、そこで得た秘密をネタに、その家庭を崩壊させるのが趣味というやっかいな一面がある。毎回、派遣される家庭の秘密を知った三田園は、それを表沙汰にするべく周到なわなを張り、家族の化けの皮を剥がしていく。

 一旦は家庭を崩壊させるが、結果的には家族の再スタートを促すことになる痛快ヒューマンドラマ。16年10月期以来、1年半ぶりに復活する。今回コンビを組む家政婦には剛力彩芽。松岡とは6年ぶりの共演となる。