刑事ドラマは、地上波放送ながらテロなど難しいテーマを取り上げ、本格アクションや爆破シーンなどにも挑んだ「CRISIS」や、東海テレビが初めてWOWOWと組んで制作している「犯罪症候群」など、スケールの大きい作品が登場する。

「CRISIS 公安機動捜査隊特捜班」

国家を揺るがす事件に特捜班が立ち向かう 規格外のスケールで描くアクション作品

4月11日スタート/火曜21時/関西テレビ・フジテレビ系
(編集部のおススメ度 ★★★

 「SP」シリーズや「BORDER」を生み出した直木賞作家・金城一紀が原作と脚本を手がける警察ドラマ。テロリストや政治家、軍事スパイなど、相手は想像を超える脅威ばかり。善と悪が入り乱れる中で、刻々とタイムリミットが迫る規格外の事件に、特捜班メンバーが立ち向かう。

 小栗旬が元自衛隊員で心に傷を持つ、捜査員の稲見役で主演する。かつて公安部外事課に所属していた、同じく捜査員の田丸役には西島秀俊。小栗と西島は民放連ドラ初共演となる。出演者それぞれが稽古を積んで挑んだ本格的なアクションシーンが大きな見どころとなる。

緊急取調室

「取調室」という密室の戦場で取調官たちが手ごわい被疑者を丸裸にする

4月20日スタート/木曜21時/テレビ朝日系
(編集部のおススメ度 ★★★

 2014年に放送し、平均視聴率12.9%のヒットとなった作品の第2弾。可視化対応の取調室を舞台に、「緊急事案対応取調班(通称キントリ)」のメンバーが、数々の凶悪犯と一進一退の心理戦を繰り広げる。主人公の有希子を天海祐希が演じる。

 今回のテーマは「普通の人間が一番怖い」。一線を越えてしまった普通の人の、時にゾッとさせ、やるせなさや悲しみを持つ裏の顔を、有希子たちが暴いていく。

 脚本は、「昼顔」や「白い巨塔」など、社会派のオリジナル作品に定評がある井上由美子が手掛ける。