女同士の激しい戦いに注目
女性成長モノも、バラエティーに富んでいる。刑務所内のマウンティングを描く「女囚セブン」は、女優同士の演技合戦に期待。バカリズムの「架空OL日記」では、フィクションの醍醐味が味わえそう。
「女囚セブン」
女囚たちのマウント合戦 痛快刑務所群像コメディー
4月21日スタート/金曜23時15分/テレビ朝日系
※一部地域を除く
(編集部のおススメ度 ★★★)
京都の芸妓・琴音は、酔っ払って寝ている間に仲間の芸妓が殺され、その罪をかぶって刑務所に入るが、待ち受けていたのはアクの強い女囚たち。壮絶なイジメに遭うが、いけずな姐さんたちから厳しい指導を受けてきた琴音はそれらをはんなりとかわし、持ち前の腹黒さとしたたかさで切り抜けていく。
剛力彩芽が主演。女囚の面々を山口紗弥加、トリンドル玲奈、平岩紙、橋本マナミ、木野花、安達祐実が演じる。「民王」や「SPEC」シリーズを手掛けた西荻弓絵が脚本を担当、ユーモアのある世界観で女子刑務所のバトルを描く。
「みをつくし料理帖」
天涯孤独な少女が困難にめげず一流料理人になるまでの波乱万丈の物語
5月13日スタート/土曜18時5分/NHK総合
(編集部のおススメ度 ★★)
原作は累計300万部を超える髙田郁の人気時代小説。主人公の澪は大坂に生まれ、享和2年の水害で両親を亡くした後、料理屋「天満一兆庵」の女将・芳に助けられて奉公することに。天性の味覚を見込まれ、女料理人として修行を始めるが、店が火事で消失。江戸に行き、上方と江戸の味付けの違いに戸惑い、ライバル店の激しい妨害に遭い、身分違いの恋に悩みながらも、一人前の女料理人として道を切り開いていく。
黒木華が主演。趣向を凝らした料理も見どころとなる。脚本は、「ちりとてちん」や「ちかえもん」の藤本有紀。
「架空OL日記」
バカリズムが原作、脚本、主演を務める OLたちが共感する妄想企画
4月15日スタート/土曜25時55分/日本テレビ系
※読売テレビでは4月13日スタート、木曜25時29分
(編集部のおススメ度 ★)
2006年から3年間、バカリズムが銀行勤めのOLになりすまして書いていたブログを書籍化した「架空OL日記」。誰もが本物のOLだとだまされるぐらいの鋭い観察力が話題となったこの作品を、本人主演で連ドラ化。脚本も担当する。
同期で親友のマキちゃん(夏帆)、姉御肌の小峰様(臼田あさ美)、天然で妹キャラの後輩・五十嵐(佐藤玲)、しっかり者で入行10年目の先輩・酒木(山田真歩)、5人のOLたちの日常生活が描かれる。銀行を舞台に、仕事、恋、悪口など、世の中のOLたちが「分かる」とうなるエピソードをドラマで届ける。
文/内藤悦子