前クールでは、『ドクターX』が、21.5%という高い平均視聴率を記録し、勢いづいたドラマ界。期待が集まる2017年最初のクールとなる1月スタートのドラマを紹介していこう。

応援したくなる女子たちの物語に注目

 我が道を突き進む女子ドラマに注目。吉高由里子が3年振りに連ドラ主演する『東京タラレバ娘』では、独身アラサー女子が現実を突きつけられる姿が描かれる。笑いながらも痛みに共感し、応援しながら見たくなる作品になりそうだ。自炊女子が描かれる『ホクサイと飯さえあれば』は、新たなグルメドラマとして一定のファンをつかみそう。

『東京タラレバ娘』

心に刺さって共感できる アラサー女子の現実を描く

1月18日スタート/水曜22時/日本テレビ系
(編集部のおススメ度 ★★★

 原作は東村アキコの人気コミック。鎌田倫子は30歳で独身、彼氏なしの売れない脚本家。女子会仲間と「キレイになったら」「好きになれれば」と“タラレバ”ばかり言っていたが、恋でも仕事でも厳しい現実にぶち当たる。頑張っていないわけではないが、幸せにたどり着けていない女子たちが、もがき進んでいく姿を描く。

 コメディタッチではあるが、痛い話や心に刺さる言葉が満載。似た立場なら「あるある」と共感できそう。朝ドラ『花子とアン』以来3年ぶりに吉高由里子が連ドラで主演する。『花アン』で夫婦を演じた鈴木亮平との共演も楽しみなポイント。

『ホクサイと飯さえあれば』

料理にこだわる女子大生の創意工夫の自炊ライフ

1月24日スタート/火曜25時28分/TBS系
※MBSでは1月22日24時50分スタート
(編集部のおススメ度 ★★

(C) 鈴木小波/講談社・「ホクサイと飯さえあれば」製作委員会・MBS
(C) 鈴木小波/講談社・「ホクサイと飯さえあれば」製作委員会・MBS

 原作は、鈴木小波のコミック。大学進学のため、東京・北千住で一人暮らしを始めた山田文子が主人公。ウサギに似たしゃべるぬいぐるみ・ホクサイを大事にしていて、人見知りで妄想癖がある。

 そんな彼女の1番のこだわりが料理。どんなにお金がなくても、忙しくても、アイデア満載のDIYレシピで、栄養バランスのいい一品を作る。食べるシーンは一切なく、作る過程に焦点を当てたグルメドラマ。『孤独のグルメ』や『女くどき飯』を手がけた宝来忠昭が監督する。アニメ映画『君の名は。』でヒロインを務めた上白石萌音が連ドラ初主演。