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わたしをつくった10のこと

泥臭い肉体労働も楽しくて「一生の仕事にしたい」

2018年8月17日

「都会で息が詰まっていた自分」を思い浮かべて花を束ねる

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 フラワーアーティストとしてイベントやウエディングなどの装花・制作に加え、さまざまな場面での花の提案をしている前田有紀さん。テレビ朝日のアナウンサーを10年勤めた後、イギリスに留学し、2年半の間、日本の花屋で修行を積みました。それまでのキャリアとは違う道に進むのは勇気がいるもの。前田さんの挑戦を支えた経験とは何だったのでしょう。前編に続き、愛用品や影響を受けた本など、「前田さんをつくった10のこと」を聞きました。



女子アナからフラワーアーティストに転身した前田有紀さん

【質問6】今に至る分岐点となった出来事を教えてください

【回答】イギリスのお城でインターンをしたことです

 イギリスには、半年間留学していました。語学学校とフラワースクールに通い、ホームステイをしながらインターンをしていたのです。インターン先は8つくらいの広い庭がある中世のお城で、ガーデナーに弟子入りするような感じでした。

 すてきに聞こえますが、実は肉体労働です。朝行くと「ユキ、今日はここの雑草を全部抜いて」とか、「バラの枯れた部分を摘んでメンテナンスして」と言われて、毎日泥だらけで汗だくになっていました。3カ月前までは「テレ朝のアナウンサー」という感じで、キレイにしてテレビに出ていたのに、今は午前中ずっとはいつくばって草を抜いて過ごしている。気が付いたら顔にも泥がいっぱい付いていて、髪もボサボサ……。でも、今までのどんな仕事よりも楽しかったんです。

泥だらけで汗だくでしたが、楽しい日々でした (画像提供:前田有紀さん)

 「いつか自然に関わる仕事をしたい」という憧れを持ちつつも、将来が見えない不安を抱いていましたが、実際に雑草を抜いていたら本当に楽しくて。「これを一生の仕事にしたい」と思いました。その決意があったから、日本の花屋での修行でも頑張れて、独立もして、いろいろな仕事ができるようになったのだと思います。あの時に「こんなに地味で泥臭くて肉体労働でも楽しい!」と思えたからこそです。その時に、帰国後は日本で花屋に就職し、修行をしようと決めました。

 イギリスは都会でも田舎でも、人と花の距離がすごく近いんです。ロンドンでもベランダで花を育てていたりして、理由を聞くと「親の代から普通にそうだったから」と。自然との本質的な向き合い方が、代々受け継がれてきていました。

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