突然会社が合併! 止まらない悪循環に涙
続いて、職場環境の変化によって感じたデメリットを紹介します。中には、よかれと思って進めた改革が裏目に出てしまった企業も……。
◆ 以前の会社が合併により外資系企業になりました。会社から発信される情報がすべて英語になり、緊急で配信された制度改革情報も把握できませんでした。英語を話せるようにならなければと危機感を持てたのはよかったですが、会社内の報告書や提案書、日本人のお客様向けの資料も社内で回覧するため英語表記にしなければならず苦労しました。(27歳、製造、SE)
◆ 人事異動によって突然上司がワンマンな人に代わって、所属部署の穏やかな雰囲気が一変してしまいました。上司を恐れるピリピリとした空気で、みんな自分を守ることに精いっぱいです。(29歳、医療福祉関連、専門職)
◆ 合併後、整備不足だった自社の規定が見直されました。でも担当していた企画が合併によって意味をなさなくなり、自分のモチベーションは大幅ダウン。合併先の社員と業務でやり取りをする人としない人で温度差も生まれてしまいました。(33歳、製造、総務)
◆ 職場のトップがミスに厳しい人に代わりました。ミスを恐れるあまりミスが増えるという悪循環に陥っています。(37歳、サービス、経理)
◆ 前職ですが、親会社が変わって一部の部署が別の子会社に異動したり、メールアドレスのアカウントがフリーメールになったりと急激な変化が多数ありました。しばらく悩みましたが、その親会社はブラックだと聞いたことがあったため思い切って転職しました。(38歳、医療福祉関連、品質保証)
◆ 上層部が変わり、よく言えば自由、悪く言えば任せきりの職場になってしまいました。何を報告し、どこから自分で判断していいのか分からず困った経験があります。(21歳、教育・学習支援、専門職)
◆ 3年に1度のペースで社長が代わる今の会社に入社して、約10年。社長が代わるたびに仕事のやり方が変わるので最初は戸惑っていましたが、もう慣れました。(41歳、電気・ガス・水道、総務)
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会社員として働いていると、自分の力ではどうにもできない変化が起きてしまうこともありますよね。時には転職したくなるほどハードな毎日になることもあるでしょう。でも、「最初はデメリットだと感じていたけれど、振り返ってみると実はメリットになっていた」という声も多く寄せられました。気持ちを切り替えるのは難しいものですが、長い目で客観的に見てみると、今までとは違ういい一面が見えてくるかもしれませんよ。
文/華井由利奈 写真/PIXTA