モヤモヤした気分を打破する、「元気になれる」一冊

 元気をくれる、あと一歩踏み出したいときに勇気をくれる本は、いつもそばに置いておきたいもの。心のビタミン剤のような一冊には、小説が多く見られました。

モヤモヤと一人で向き合う、大事な時間です (C) PIXTA
モヤモヤと一人で向き合う、大事な時間です (C) PIXTA

「夢をかなえるゾウ」(水野敬也)
日常で実践するためのさまざまな教えが、とてもポジティブに書いてあります。行き詰まったときに気持ちをうまく切り替えたり、前向きに考えたりできるようになりました。元気になれます!(35歳、情報通信、総務・一般事務)

「神様からひと言」(荻原 浩)
どんな仕事にもやりがいを見いだせるポジティブさや、「会社や仕事なんかのために死ぬな」という、現代の過労死、過労うつへのメッセージともなる作品で、会社員ならば誰もが共感し、元気になれる作品です。(32歳、学術研究・技術サービス、総務・秘書・一般事務)

「青い鳥」(重松 清)
オムニバス小説ですが、その中でも「進路は北へ」がおすすめです。学校でも会社でも「みんな同じ」に苦しめられてきた私が、「同じじゃなくてもいい」と背中を押されたお話でした。大人になってからは、結婚・出産を周りがしはじめたら「あなたまだ?」と言われて息苦しく感じましたが、この本を読んで自分でかけていた呪いから解放されました。(28歳、卸売・流通、営業事務)

「生きてるだけで、愛。」(本谷有希子)
何度も読み返すほど大切な本です。主人公が恋人に言う、あなたは私と離れられるけれど「私は私とは離れられない」というセリフがズキッと胸にきて、私は私とは離れられないからなんとか踏ん張らなくちゃ、という気持ちになれます。(33歳、卸売・流通、秘書)

「星の王子さま」(サン=テグジュペリ)
自分の利己的な行動や考えを戒めてくれて、その上で慰めや癒やしも与えてくれる本です。(30歳、製造、営業)

「海の鳥・空の魚」(鷺沢 萠)
タイトルからも察せられる通り、生きにくい世界で必死に生きる人物の一瞬のきらめきを感じる短編集です。皆誰しも息苦しさを感じながらも、何か少しでも楽しかったり心が軽くなったりする場面があると思います。周りと少しズレたり、悪いことばかり起き続けたりで生きづらさを感じたときに読むと、少し元気が出てくる作品です。(28歳、医療福祉関連、営業事務)

本音は言いにくいから…「恋愛・結婚・子育て」の悩みに効く一冊

 周囲には言いづらい恋愛の悩みや、家庭のささいな問題に解決のヒントをくれる本は、いざというときのために知っておきたいもの。結婚を控え、幸せなはずなのに悩んでいる……という人もぜひ読んでみてください。

「子育ては心理学でラクになる」(DaiGo)
マインドコントロールすることの必要性を知り、心が軽くなりました。よくある育児本では、子どもの行動を変えるような手法が記載されていますが、この本では自分自身の考えを変えることについて書いてあるため、悩んでいる方はぜひ一読していただきたいです。(30歳、金融、一般事務)

「結婚のずっと前」(坂之上洋子)
さらっと読める簡潔な言葉の中に、すごく深い人生の真理が含まれています。結婚する前に友人にもらい、何を信じるか、大切にするのかを改めて考えさせられました。不安になったときや余裕がなくなったときに読み返すと、背中を押してくれる一冊です。(31歳、小売、マーケティング)

「この人と結婚していいの?」(石井希尚)
当時付き合ってた人と将来を考えられるか悩んでいたときに、親友からこの本を渡されました。男女の考え方の違いや、自分のことしか考えていなかったことなどに気付かされ、結婚することに前向きになれました。今は幸せな新婚生活中です!(35歳、医療福祉関連、総務・人事・企画・広報)

「もう一度ベストカップルを始めよう」(ジャニス・エイブラムズ・スプリング、マイケル・スプリング)
夫の不倫問題で悩んでいたときにこれからどうしたいのか、何が問題だったのかなどを冷静に、客観的に考えられるようになりました。(33歳、情報通信)