会社のあり方に物申す

 会社という大きな枠組みで、根本から問い直したいという意見もありました。

◆新入社員に対する会社や世の中の対応。はれものに触るかのように、大事に育てている感じがします。時代に合った教育の仕方として、「今の新入社員にはこのように接する」などの、こちらがとても気を使わないといけないんです。本当にそれでいいのか疑問に思います(32歳、サービス、秘書・企画など)

◆働き方改革を推奨している割には、時間のかかる工程を強いられるのが疑問です。例えば、「残業なし」を推奨しているのに、休日のイベントや業務後の飲み会が多い。AI化を推奨しているのに、日報・月報は紙ベース・手書きなど、矛盾が多いです(27歳、人事コンサルティング、総務・人事など)

◆なぜ年齢の離れた上司は変化を恐れるのかが分かりません。「絶対こうしたほうが機能的で手間もかからず作業効率が良いのに」と思うことがよくあります(33歳、生活関連サービス、営業)

◆職場が外資系で、外国人の同僚に与えられるベネフィット、福利厚生、お給料の格差などに対しては疑問を感じる場面も多くあります(26歳、法律専門サービス、専門職)

◆男女間で格差がとても大きい。女性は努力しても男性のように昇進できませんし、給料にもかなりの差があります。有能な女性より無能な男性のほうが待遇がいいようでは、長い目で見れば会社にとっても損です。なぜ、いつまでも変わらないのか本当に疑問です(30歳、商社、一般事務)

◆働き方改革やセクハラ・パワハラ対策など、いろいろな問題が取り上げられるようになってきてはいますが、出世のペースや人選など見るとまだまだ男性社会なんだなと思います。反面、いざ自分が管理職にと言われると面倒だし荷が重いので辞退したいと考えてしまいます。この矛盾をどう消化すべきか悩ましいです(45歳、金融、専門職)

「モヤモヤする時こそ笑顔を意識して、負のスパイラルから抜け出しましょう」 (C)PIXTA
「モヤモヤする時こそ笑顔を意識して、負のスパイラルから抜け出しましょう」 (C)PIXTA

まだある! 大小の疑問やモヤモヤ

 独自の慣習がある会社も存在するようです。その中で生まれる「モヤモヤ」とは……?

◆新しい部署には、バレンタインの時に電車と徒歩含めて1時間かかる本部へ行き、直接上長にチョコを渡す習慣があり、驚いています(37歳、生活関連サービス、営業)

◆喫煙者の退席時間が長い。1日にトータルで60分以上も退席する人もいて、さすがに長過ぎではないかと感じます。早朝に出勤・勤怠ボタンを押してからほとんどタバコを吸っている人もいます。そのくせにタバコを吸っていない人の退席時間が長いと「サボり」と見なされるので、「どの口が言ってるんだ!」と思います(23歳、情報通信・IT、営業)

◆無表情な人がたくさんいて、「人生楽しめてるのかな」と心配になります(45歳、サービス、営業)

◆モヤモヤは人がいる限り尽きません。気にし始めると、際限なくイライラするので、あまり気にしないことにしています。どうしてもというときだけ声を掛けるようにしています(45歳、公務員、専門職)

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 いかがでしたか。共感できる「モヤモヤ」から驚きのエピソードまで、「心のモヤモヤ」も十人十色。秋風を感じられる季節となりましたね。時には心の休憩を取って、あなたの「モヤモヤ」を吹き飛ばしてみませんか。

文/佐々木恵美 写真/PIXTA