生活する上で、誰もが避けては通れない家事。誰かに頼めるならいいのですが、「自分がやらないと回らない」「さぼるとツケが回ってくる」というケースも多いですよね。日経ウーマンオンラインでは、読者の家事事情のアンケート調査を実施。「ゲーム感覚で楽しむ」「ルールを設ける」など、捉え方次第で「ポジティブ家事」を実現している読者が多いようです。「家事代行サービスを利用したい」という声も多く寄せられました。今回は、読者の家事事情と、ポジティブに家事を捉えるコツを紹介します。

【アンケート概要】
◎日経ウーマンオンライン上で読者を対象に実施
◎調査期間:2018年6月1日~28日
◎有効回答数:831人

あなたにとって家事は義務?

 アンケート結果からは、「家事=義務」と身構えている読者も多いことが分かりました。「家事代行やお弁当に頼ってもいいと頭では思うが罪悪感もある」という葛藤や、「愛があれば成せるものなどナンセンス」という厳しい意見も出ました。

家事は義務。なるべく、やりたくない。効率よく、短時間で済むようにしたいが、なかなかできていないのが現状。(40歳、医療福祉関連、医療・介護関連専門職)

家事=家庭内労働。外注できる労働。また会社でいうところの管理部門、内勤と同じです。一工程当たりの所要時間で作業内容を明確にして、効率化を図ろうと思えば可能で、仕事と同じです。家事=無償奉仕=愛があれば成せるものなどナンセンスだと思います。(37歳、商社)

前向きに楽しくは取り組めない。DINKSで、自分だけがどうしても家事の負担が大きいように感じてしまい、やればやるほど夫に対してのイラつきが大きくなる。かといって、やらなければやらないで、どんどん荒れていく家の中に焦りとイライラが……。多少出費がかさんでも、家事代行やお弁当に頼ってもいいと頭では思いますが、それには罪悪感もあります。(40歳、化学品メーカー、一般事務)

【家事にも得手不得手あり】

 「家事」と一口に言っても、洗濯から掃除、料理など内容はさまざま。得手不得手で捉え方は大きく左右するようです。

食事を作るのは好きですが、アイロンがイマイチ苦手。これからの時期薄手の物が多いのでアイロンをかけるのが苦痛です。(36歳、建設、経理)

料理は余計なことを考えている余裕がなくなるので気分転換になって好きです。掃除は嫌いではないですが、一度始めると完璧にきれいにしたくなってしまい時間がかかるのが難点。洗濯は、干すところまでは好きですが、畳んでクローゼットにしまうのがちょっと面倒臭いです。(32歳、教育・学習支援、総務・人事など)

義務とストレス解消の半分半分。掃除に関しては面倒だと思うけど、散らかっているほうがストレスがたまるので、毎日やっています。食事は子どもがいるのでできるだけ手作りを食べさせたいと思うし、料理は好きなほうだと思います。(35歳、サービス、販売・接客)

【夫婦で仲良く分担する人も】

 家事は毎日やること。一人で淡々とやっていると不満もたまりがちですが、夫婦や家族で分担すると「ポジティブ家事」になるようです。

私は出勤が早いため、起きたらお弁当作り。洗濯機を回し、先に家を出る。後から起きた夫が洗濯物を干し、食器を洗う。帰宅した私が洗濯物を取り込み、夕食の準備。夫が帰宅して洗濯物を畳むといった感じです。掃除は手が空いた時に掃除機とクイックルワイパーを使用し、土日は必ずかけます。(28歳、情報通信・IT、一般事務)

「料理は得意な夫に一任、私は掃除・片付け」とうまく分担しており、お互いの苦手を相手に任せています。掃除は「絶対に結果が出る」ので、仕事で成果が見えづらい時の気分転換になります。(39歳、サービス、一般事務)

週末に夫婦で掃除することで、あまり負担を感じないようにしています。あとは年に2回大掃除の日を設けて、家の隅々まで掃除して、年末の大掃除の負担を減らしています。(34歳、製造、営業事務)

家事は当たり前のこととして、家族全員で役割分担をしている。子どもたちも小3から洗い物、お風呂掃除、お米を炊くなど手伝いをさせて、家族みんなで分担しています。(40歳、医療機器、営業・企画)