せっかく選んだのに……調査不足で失敗

 最後に、「贈り物に失敗した」と感じたケースをご紹介。せっかくプレゼントを選んでも、ほんの少しの調査不足によって微妙な結果になってしまうことが意外にあるものです。それどころか、自分がどんな思いを込めて選んだのか、相手に分かってもらえない場合も。

先月、退職したパートさんへのお礼に、3人でプレゼントを贈りました。「甘いものが好き!」とよく言っていたのでクッキーとフルーツパウンドケーキのセットをチョイス。「うれしい、ありがとう。早速開けていい?」ということで開封されました。ところが箱を開けた瞬間、戸惑ったような表情に。彼女は、ドライフルーツが大嫌いということが判明。失敗の贈り物になりました。(29歳、販売)

最近は友人の結婚祝い、出産祝いを贈る機会ばかりです。友人同士で相談せずに各自好きな物を贈っていたら、同じ物を贈ってしまっていたことが後日判明。(25歳、製造業)

出産祝いでお茶のセットを買ったけど、カフェイン含有のものを贈ってしまい、失敗してしまいました。(29歳、経理)

友人にiPodをプレゼントしたことがあるのですが、後で別の友人に、「パソコンを持ってないから使えない」とこぼしていたそうです。失敗しました。(34歳、流通、一般事務)

母へのプレゼントの一つとして料理をしました。張り切りすぎて初挑戦のメニューを選択したため、作り慣れていなくて失敗。おいしくなかった……。(27歳、総務)

母の日に、ブランドのスカーフを贈ったところ、そのブランドの価値をよく分かってもらえず、農作業に使われてしまいました。(33歳、専門職)

県外から来た友人に、地元の特産品をプレゼント。お菓子については、駄菓子みたいだねと反応イマイチ。ポン酢は、重たいから持って帰るのに困ると反応悪し……(笑)。(29歳、秘書)

子どもが生まれた年、夫へのクリスマスプレゼントに、子どもの名前を入れたお酒の一升瓶を贈りました。私の実家の地域では、20歳になるまでお酒をねかせておき、成人のお祝いで親と一緒に飲む風習があるのです。ところが関西出身でお酒が苦手な主人はその風習を知らず、「お前が飲みたいだけでしょ(笑)」と言って箱を開けてもくれませんでした。結構高いお酒だったのに、残念です。(30歳、営業)

今年の夫の誕生日は、乳児がいるため買い物に出ることができず、ネットで傘を購入しプレゼントしました。実物を見ないで購入したので、思ったより大きく重量もあり、イメージと少し異なりました。また、細長い段ボールで送られてきたので、主人にも事前に見つかって予想までされてしまい、手抜きなプレゼントだと思われました。忙しいとはいえ、今年の贈り物は失敗でした。(31歳、フリーランス)

 忙しい日々を過ごしていると、毎回、プレゼントで大成功というのは難しいもの。でも、せっかく贈り物をするなら、相手に喜んでもらいたいですよね。失敗を防ぐには相手の欲しいものを探ったり、自分の思いを誤解されないように伝えたりすることも必要そうです。上手な贈り物選びに、ぜひ皆さんの意見を参考にしてみてください。

文/越智理奈 写真/PIXTA