片付けが得意な人が実践している工夫とは

 では、部屋の片付けや整理収納が「得意」と答えた188人は、どんなことをしているのでしょう。片付けで工夫していることや整理整頓ワザ、実践している収納のマイルール、便利グッズなどを詳しく教えてもらいました。

片付けが得意な人はどんな工夫をしている? (C)PIXTA
片付けが得意な人はどんな工夫をしている? (C)PIXTA

基本のルールを守る

・基本的なことですが、出したモノは元の場所に戻す、これだけで全然違うと思います。いつも机回りが散らかっている人は意外とこれができていないことが多いので。(28歳、情報通信・IT、企画)

・「とりあえずボックス」を作り、仮置きをしています。1カ月ごとにボックスの中を整理して、きれいな状態を保ちます。(26歳、サービス、経理・総務・人事)

いつするかを決める

・毎日起きてからやることをルーティン化する。トイレに入ったら、そのまま掃除する。リビング行ったらそのまま床拭きシートで拭くなど。(29歳、運輸、人事)

・寝る前に掃除をします。(26歳、飲食、総務・人事)

・服は脱いだら、洗濯物は取り込んだら「すぐ」畳む。何事にも「すぐやる」を徹底しているので、部屋が散らかることがありません。(30歳、小売、専門職)

収納アイテムを活用する

・整理整頓が好きで、100円ショップでできるだけ装飾の少なく、真っすぐなシルエットの容器などを購入し、活用しています。(24歳、運輸、営業・営業事務)

・テーブルの上に、チラシや小物を放置しないようにしています。リモコンや常備薬など、使用頻度が高いものは、まとめて籠に入れるようにしています。無印良品のポリケースも重宝しています。下着や靴下の収納、食器の収納に使用しています。(24歳、医療福祉関連、専門職)

・100円ショップの便利アイテムや収納ケースをフル活用して、整理整頓。特に100円ショップで売っている収納ボックス、籠、バスケット、コンテナ等はお気に入りの収納アイテムで、リビングの細かいものの収納、お洋服、冷蔵庫の中、お風呂場など、至る所で使っています(26歳、サービス、専門職)

モノの置き場所や置き方を工夫する

・とにかくモノを仲間分けする。使う場面で分けるのがコツです。(25歳、教育・学習支援、専門職)

・ルールとして、詰め替えたり収納棚にしまったりして、日本語のラベルは見えないようにしています。特に、浴室やキッチン、洗面台には観葉植物を飾るようにして、モデルルームのような雰囲気にしています。狭いマンションなので、服を買う際も似たようなデザインの服は買わず、「1着購入したら1着捨てる」ルールでクローゼットもきれいに保っています。(27歳、公務員、人事)

・荷物を「普段使うもの・使わないもの」に分け、よく使うものは「生活の動線上のどこにあると便利か?」という基準で収納しています(30歳、学術研究・技術サービス、人事・営業)

買うときのルールを決める

・基本的に、モノを買ったら捨てるので、モノが増えません。(26歳、製造、営業事務)

・家具や家電を買うときに「これは掃除がしやすいか」を考えてから買うようにしています。例えばソファ。ソファの底と床の隙間が狭いと掃除がしにくくゴミがたまりやすいですが、逆に広いと簡単に掃除ができます。(25歳、情報通信・IT、受付・営業など)

不要なモノは処分する

・使わないモノや服はたとえきれいでも捨てます。一番のコツは、モノを買わないことだと思います。(29歳、商社、一般事務)

・整理する以前に、まずしばらく使ってないモノや、着用していない服などは思い切って断捨離! 自分の気に入っているモノ、服、かばんなどを改めて吟味して必要以上にモノを持たないように心掛けています。(28歳、サービス、経理・営業など)

・長期間使っていないモノがあればフリマサイトなどで売っているので、楽しみながら片付けられる上、余計なモノがありません。(34歳、教育・学習支援、経理)

上手な人をマネする・リセットする

・最近はインスタから収納テクを盗んで実践しています。今あるモノでどうしたらうまく収納できるか、工夫中です。(23歳、経理・総務・人事など)

・家賃の安い狭い家に引っ越し、強制的にモノが置けないようにしたら片付いた。「あったら便利はなくていいもの」がモットーです。(39歳、サービス、一般事務)

・収納方法は常にブラッシュアップ。SNSや雑誌で見かけた収納法は一度は試してみる。が、自分に合わないと思ったら前の方法に戻す、という諦めもこだわりの一つです。(41歳、サービス、営業)

 いかがでしたか。片付けが得意な人も苦手な人も無理のない範囲で工夫するのが、お部屋をきれいにキープするコツかもしれません。

文/佐々木恵美 写真/PIXTA