女性の8割以上が結婚・出産後も働くことを希望!

 「結婚・出産後の理想の働き方」については、女性の5割以上が「産休・育児休暇を経て職場に復帰し、仕事と育児を両立したい」「産休後すぐに職場に復帰し、仕事と育児を両立したい」と回答し、復帰を望んでいることが分かりました。再就職やパートで働きたい人を合わせると、8割以上の女性が何らかの仕事をしたいと考えているようです。

 男性についても、妻に出産後も働いてほしいと思っている人が42.0%、再就職やパートも合わせると76.5%の男性が妻に働いてほしいと思っていることが分かりました。

【図4】
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ワーキングマザーの4人に3人は「育児と両立できている」

 実際に子どもを持つ女性を対象に「今の職場で仕事と育児を両立できているか」と質問したところ、「上手く両立できている」20.0%・「やや両立できている」55.5%という両立できている派が75.5%で、両立に課題を感じているのは約4人に1人でした。

【図5】
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 また、「両立のために必要なこと」を尋ねると、「夫・家族の理解・協力」が女性81%・男性72%とトップで、次いで「職場の雰囲気」「上司の理解」と続き、周囲のサポートが重要と感じています。

「必要な制度」と「実際にある制度」に大きなギャップがある!

 「仕事と家庭・育児を両立させるために必要な制度と、働いている会社で導入されているもの」を聞いたところ、「短時間勤務制度」「産休・育休」「フレックスタイム制度」がトップ3。さらに「1時間単位での有休取得」「テレワーク」が必要だと思う女性が5割以上いるのに対して、実際に制度があるのはわずか14%・6.3%にとどまっています。今後、必要な制度を整えていくことが、仕事と家庭・育児の両立のための課題といえそうです。

【図6】
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文/佐々木恵美