税金の使い道に賛同

 ふるさと納税では、寄付先を選ぶときの基準は「寄付する地域」や、「もらえる特典」だけではありません。豊かな自然環境を守る、子育てを応援するなど、「税金が何に使われるか」でも選べます。自治体やNPOの活動を応援したいという気持ちで、寄付する人もいます。

(c)PIXTA
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税金対策で去年行いました。所得控除のうち、ふるさと納税以外に保険の控除もあるので、実際どのくらいの金額が控除されるのか分かりませんが、また行いたいなと思っています。長崎に1万円の寄付で霜降牛を、山梨の甲州市に1万円の寄付で、赤と白のワインをいただきました。自分で税金の使い道を選べるのが新しいなと思いました。(27歳)

広島県神石高原町に1万円寄付しました。寄付して良かったです。「動物の殺処分ゼロ」を目標に犬舎を建設しています。ペットが人間の身勝手で殺処分されてはいけないと考えていますが、私が引き取ることもできないので、寄付で力になれたらと思いました。1万円の寄付で、お菓子の詰め合わせをいただきました。(33歳)

気になっているが、制度がよく分からない

 一方、「知っているけれど、利用したことはない」人の多くは、「手続きが面倒そう」「自分の収入に見合った寄付額が分からない」ことを理由に挙げています。寄付とはいえ、せっかく利用するなら損はしたくない、という葛藤が根底にありそうです。

新入社員だったのでこれから検討

新入社員でしたので住民税が来年いくらかかるか分からず、昨年は断念しました。(23歳)

もうすぐ新卒2年目になります。今後、少しでも課税所得金額を減らせればと思って、ふるさと納税を検討しています。「どうせなら良い特典が欲しいな」と思いつつ、「若者である自分が、住んでいる地域に少しでも納税するほうが良いのでは」とも思います。(22歳)

ふるさと納税、気になってはいます。どのように申請したらいいのかなど詳しく学んでから始めたいです。(23歳)

手続きが面倒そう

興味はありますが、手続きが面倒なイメージで何もしていません。(32歳)

利用してみたいですが、還付や税などに関わることが難しそうでやっていません。(31歳)

お得な寄付額が分からない

ふるさと納税を利用しようと調べたりしましたが、いまいち理解しきれず。得なのか、損なのか。自分の収入では、いくらくらい寄付するのがベストなのか。(30歳)

給与額が高くないため、それほどお得感がないです。(25歳)

興味はありますが、所得税の控除金額を住宅ローンで使い切ってしまうためメリットがありません。(33歳)

昨年末にようやく制度を知りました。住宅ローン減税があってネット上のシミュレーションがそのまま使えず、いくらまでお得に寄付できるのか分からないので悩んでいます。(31歳)

よく制度を調べないと損をすることもあると聞いたので、自分の適正額を調べようとしたままで終わっています。いろいろな土地のおいしい特産物も欲しいですが、本来の趣旨として、活性化してほしい土地である自分の住んでいる地域を選びたいなと思っています。(年齢不明)