電車だけじゃない 痴漢やセクハラ被害

 痴漢・セクハラなどに巻き込まれてしまった人も多数いました。痴漢と聞くと電車内での被害がイメージされやすいですが、整体などでも怖い経験をした人がいるようです。

エレベーターに一人で乗る時は注意している、という読者も (C)PIXTA
エレベーターに一人で乗る時は注意している、という読者も (C)PIXTA

整体でセクハラ被害に遭いました。個室で声を荒げることもできず、怖かったです。それ以降はトラウマでマッサージに行けなくなりました。(26歳、サービス、総務・営業・企画・一般事務・営業事務)

中学時代に自宅マンションのエレベーター(監視カメラ付き)で不審者と乗り合わせてしまいました。背後に立たれた時の距離が異常に近く、「その制服の下はブルマはいてるの?」と聞かれました。家に入ってから号泣し、親に「次からはそういう時こそ『非常ボタン』を押しなさい」と教わりました。自衛をすることも大事ですが、何かあったときの対処法をあらかじめ学んでおくことも大切だと思っています。(30歳、不動産、一般事務)

昼すぎに電車に乗っていた時、二人掛けの横並びの席で、隣に座った人にスカートを少しずつ上へずらされていることに気付き、次の駅で降りました。その後も付いてきたので駅のスーパーまで逃げました。それ以来、座るときはボックス席、立つときは壁に背を付けるようにしています。また夜に外出するときは、すぐ電話できるようスマホを発信画面にして歩いています。(25歳、学術研究・技術サービス、受付)

マンションへ入る時にオートロックの横で、あたかも知人がマンションに住んでいるように携帯で話しながら、「あっ、開いたからそのまま入るわ!」と言って私と一緒に中に入ってきた人がいました。その後、エレベーターを待っている隙に後ろに立たれ痴漢に遭いました。怖くて腰が抜けてしまい、数日間は外に出られず気持ちが落ち着きませんでした。(37歳、製造、総務・秘書・受付・一般事務)

若い頃、いろんなパターンの痴漢にあいました。夜道で背後から口を塞がれ危うく引きずり込まれそうになったこともあり、本当に怖かったです。しばらく外に出られませんでしたが、通報すると女性の警察官が温かな対応をしてくれました。犯人は捕まりませんでしたが、後日その道に街灯が数本つきました。(39歳、不動産、一般事務・営業事務)

実家から通勤していた時、残業で遅くなった日にバス停から家まで5分程度の距離を歩いていたら、後ろから抱きつかれたことがあります。怖くて声も出ませんでした。しばらくは家族に迎えに来てもらい、その後は携帯で話をしているフリをして帰宅していました。(32歳、建設、企画)

対策必須 追跡されやすいSNS

 facebookやtwitterなど、SNSから生じるトラブルも後を絶ちません。実際に対面していなくても、思いやりのない言葉によって精神的な苦痛を感じる人もいます。一度被害に遭った人は、その後どのような対策をしているのでしょうか?

SNSの投稿は、位置情報や背景の様子から現在地が分かってしまうことも多い (C)PIXTA
SNSの投稿は、位置情報や背景の様子から現在地が分かってしまうことも多い (C)PIXTA

偶然を装って、元彼が近所のショッピングモールに毎週現れました。友人が私と会った時の写真などをSNSにアップしているのを見て、私が住んでいる地域を特定したようです。(31歳、保険、営業事務)

別れてから半年ほどした後に元彼から何度も電話やメール、SNSで連絡が来るようになりました。無視していたら一人暮らしの家の前で待ち伏せをされ、仕事の帰りに鉢合わせ……ということがありました。その後、新しいSNSを始めた際にも友達申請が来て、引っ越したことや転勤したことをSNSには載せない、むやみに閲覧可能範囲を広げないなど注意しています。(30歳、保険、企画・営業事務)

元彼が情緒不安定で被害妄想の激しい人でした。いいかげん嫌気が差し、会って話そうと思っても気配を察したのか会おうとせず、仕方なくLINEで別れ話を切り出したところ、事実と全く異なる誹謗(ひぼう)中傷が山ほど送りつけられました。その内容がとても怖く、「家も知られているし、火を付けに来たりするかも……」と思い、その日は怖くて眠れませんでした。(34歳、医療福祉関連、専門職)

SNSを始めたばかりの頃、位置情報を見たのか「今◯◯にいるんだね」と場所を特定されたことがありました。場所の名前を書いて投稿したわけではなかったので、監視されている気がして怖くなりました。(38歳、教育・学習支援、専門職)

前職で会社のブログに顔写真を載せていた頃、ストーカーに付きまとわれました。今もSNSでいろいろ投稿したいなという気持ちはありますが、怖いです。(38歳、サービス、秘書)