ストレスをためない工夫

ひたすら聞き流す

 聞く人の心がすり減るような言動を繰り返す同僚には、「あなたと話したくない」と態度で示すという手も。仕事に支障のない範囲で、無理に我慢するのをやめてみては。ただ、鈍感な相手だと、はっきり言わないと気づいてもらえないことも……。

ランチタイムに人の悪口しか話題のない同僚が嫌いです。悪口のところは返事をしないで流し、すぐに話題を変えるようにしたら、悪口を話題にしなくなりました。話題が楽しくない同僚とは、「会話が成り立たなくても平気」と思うようにしています。(33歳)

毎週、風俗の感想を言ってくるおじさん。本当に迷惑です。目を合わせず「よかったですねー」で流してます。もう慣れてきました……。(29歳)

第三者を巻き込む

 悩みごとは一人で抱え込まないことも大切。困ったときこそ、ほかの上司や同僚に相談して、仕事を円滑に進めましょう。

仕事上、苦手な人について、周りの人に相談しました。するとその苦手な人と関わる機会が来たときにアドバイスをくれたり、同席してくれたりと、協力してもらえるようになりました。(30歳)

コンプレックスが強いのか、他人の粗探しばかりをし、褒めることをしない上司。悪口ばかりを聞かされるのが不快なので、とにかく聞き流しています。ただ、一度、精神的にダメージを受けて体調が悪くなった「フリ」をして、さらに上のボスに訴えたことがあります。(30歳)

できるだけ関わらないようにしていますが、変なことをされたときは証拠を残しています。「ストレスで自分のパフォーマンスが発揮できない」ということを、客観的事実を交えて総務に相談します。(32歳)

 どんな人にも相性の良くない相手や、苦手な相手はいるものです。でも、上司や同僚、取引先のお客さんなど、仕事上どうしても付き合っていかなければならない人だと困りますよね。人間関係でストレスをためこんでしまう前に、「守り」と「攻め」のテクニックをうまく使い分けて、円滑なコミュニケーションをはかりたいものです。

文/越智理奈