職場では「守り」テクも大切

 ギスギスした空気の職場で働くのはつらいですが、一方で「職場は仕事するところ」と割り切ることも社会人の心得の一つ。ストレスを感じる相手に対しては、“心の壁”をつくって精神的ダメージを防ぐ「守り」のテクニックも必要です。ポイントは、あくまで事務的な態度に徹すること。上司・部下問わず、相手へ過度な期待をしないことが大事です。

仕事上の付き合いと割り切る

自分を守るため心の壁を高くして、心から話を聞かないようにします。(23歳)

上司が気分屋。機嫌の悪いときは本当に話しかけづらいです。話しかけられても、ぞんざいな態度であることが多く、イラっとしてしまいます。そんなときは感情を排除して、事務的に、端的に接することで自分の気持ちへのダメージを防いでいます。(29歳)

「個人の感情と仕事はまったく別物」と意識すれば、苦手という感情が消える気がします。あくまで仕事なので、やるべき範囲内で付き合えばいい話。(29歳)

仕事以外では関わらないようにしますが、どんな相手でも笑顔で接します。(29歳)

仕事上の付き合いとして割り切ります。人間関係に「合う」「合わない」があるのは当たり前。必要以上に係わらないようにするのが、お互いに平和だと思います。余計な情熱や熱意を持つほうが大変です。それが原因で人間関係が悪化した例を、身近で見ています。(24歳)

仕事を教わっている同性の先輩が苦手です。仕事が忙しくなると途端に機嫌が悪くなり、私もよく当たられます。最初のうちは落ち込んでいましたが、最近では「この人はこういう人なんだ!」と割り切るように。私が原因でイライラさせないように、仕事を丁寧にこなすように心がけています。でも本当は仲良く、和気あいあいと仕事がしたいよー!(30歳)

効率的に作業して、接する時間を減らす

 苦手な相手に好かれようと努力するのは疲れるもの。そんなときは相手を変えようとするより、自分の仕事に集中することが一番。効率的に作業をすれば苦手な人と接する時間を減らせるだけでなく、結果的に自分自身の仕事のクオリティを上げることができます。

あたりさわりなく、さらっと会話終わらせるように全力を尽くします。話す前に要件を整理し、会話の流れをスムーズにします。(30歳)

ヒステリックな上司には、「大事な取引先の担当者」だと思って接しています。相談はせず、「このように進めます」という報告のみ。報告だけなので接する回数が減り、また取引先担当者と思うことで割り切れるので気持ちは楽です。(31歳)

仕事上の付き合いだと割り切り、自分のすべきことに集中します。相手が要求してきた仕事については、きっちりこなし、文句をつけさせないようにします。(29歳)

挨拶、礼儀作法、仕事のミスゼロを徹底。指摘されそうな“突っ込みどころ”をゼロにします。(31歳)