2011年3月11日の東日本大震災から5年。日本を襲った未曽有の大災害の経験を経て、あなたの日常に変化はありましたか? 直接被災した方も、そうでない方も、行動や意識の変化、始めたことややめたことなど、さまざまなことがあったと思います。ウーマンオンラインの読者にアンケートをとってみました。被災地支援や防災のための行動を起こしただけでなく、生きていくうえでの意識が変わるきっかけになった人が多かったようです。
(◎日経ウーマンオンライン上で読者を対象に実施、調査期間:2016年02月01日(月) ~ 2016年03月02日(水)、有効回答数330名)

(C)PIXTA
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当たり前の日常の貴さに気づいた

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 想像もしなかった恐ろしい災害によって、「いつ何が起きてもおかしくない」と人生観が変わった人が多数いました。何かあったときに後悔しないために、「貴重な日常を大切に過ごす」、「やりたいことは先延ばしにしない」のは重要ですね。

あるわけない、と思っていたことが現実に起こり得ると実感しましたね……。外出中に被災しても家族と連絡を取り合えるよう、携帯バッテリーを必ず持ち歩くようになりました。(23歳)

いつどんな風に生活が一変するか分からないと思い、毎日安心して過ごせることや、家族や友だちが元気でいることに感謝するようになりました。(29歳)

安全に通勤できること、家族が無事に帰ってくること、目の前にご飯があること、お風呂に入れること。それらは決して当たり前ではなく、感謝に値するものなのだと思い生活するようになりました。(27歳)

明日死んでも、「私の人生すごく楽しかった」と思えるように、毎日を楽しく生きてます。(32歳)

今、会える人には「会いたい」と思ったタイミングで会おうと思いました。(29歳)

見送りの際や寝る前は、家族に笑顔で挨拶することにしています。「朝、喧嘩したまま見送った姿が最後だった」という話を聞いて、自分は後悔しないように。(31歳)

家族や人とのつながりを大切にするようになった

 多くの人が家族や友人、パートナーなどの大切さを再確認できたと言います。当時は象徴的な「絆」という言葉が流行語にもなりましたね。

自分も家族も被災。当時はみなそれぞれの職場にいましたが何とか無事で、顔を合わせた時は本当に涙が出ました。“家族の存在とそのありがたみ”が、それまでで一番身にしみました。(29歳)

実家が岩手県です。震災時、両親を助けてくれた地元の友人に大変感謝しています。離れていても友人を大事にしていきたいと改めて思いました。(30歳)

仙台にいる祖母に頻繁に会いに行くようになりました。(25歳)

家族と2日に1回は連絡を取るようになりました。少し恥ずかしくても、感謝の言葉をきちんと伝えるようになりました。(26歳)

家族と仲たがいをする時間がくだらないものだと気づきました。あまり仲のよくない祖母と母に振り回されっぱなしでしたが、今この時間を大事にしたい、どっちも敵にする必要はない。そう気づいたら、すごく心が楽になりました。(34歳)