「数量限定型」 特定の人にだけ、こっそり渡す

直属の上司と、よくお世話になっているごく限られた方にのみ、個人的にこっそりあげます。職場全体ではチョコはあげない雰囲気ですが、あげるととてもうれしそうにしてくれるので。(33歳、電気・ガス・水道、営業事務)

以前、女性社員みんなで「今年はあげない」と一致したのにもかかわらず、実際はみんなこっそりあげていたことがあったので、それ以降、同じ部署の人にだけはあげるようにしてます。(26歳、製造、マーケティング)

上司にのみ、ちょっといいチョコをあげます。数年前に、チョコをあげないのにホワイトデーのお返しだけをもらってしまったので……。(42歳、製造、営業)

上司のみにあげます。かなり面倒ですが、自分だけあげないのも角が立つので。(28歳、医療福祉関連、一般事務)

直属の上司のみにあげます。先輩と二人で大体2000円を目安に。お返しは、上司の奥様セレクトのお菓子を頂いています。(29歳、小売、企画)

仕事関係者のチョコは必要数をカウントしたらきりがないので、10個と決めて、バレンタイン当日お会いした人順にあげて終わりとしています。(39歳、建設、一般事務)

「非チョコ型」 変わりダネで気を使わせない工夫を

デパートなどのチョコだとお返しに気を使わせてしまうので、バレンタインの時期に出る限定の食品(ぺヤングのチョコ焼きそば、甘いどん兵衛)など、ネタにできるものをあげています。(25歳、製造、営業)

イベント好きな50代のおばさまが取り仕切っており、女性陣の集合写真を撮影したものを印刷して、チョコの包装に貼る方式を採っています。正直、面倒臭いし幼い感じがして嫌ですが、やめましょうとは言えない雰囲気……。(34歳、保険、営業事務)

チョコではなく、夜食としてカップラーメンをあげたら喜ばれました。(40歳、サービス、営業事務)

お菓子を作るのが好きなので、普段作らないものを作る口実にしています。あまり女性的なキャラクターではないこともあり、女子アピールのいい道具にもなります。また、役職の高い方が多いので、お返しの期待も多少あり……。(32歳、不動産、人事)

「番外編」 あげるにはあげるけどちょっと大変

部署で女性が私しかいないため、毎年30~40人に配ります。皆さんお返しをたくさんくださるので、悪いなあと思って配るのをやめた年があるのですが、ものすごくがっかりされました。今ではたくさん個数が入っているお菓子を買って配っています。(31歳、製造、一般事務)

職場内でのみあげています。当番がチョコレートを買うのですが、○○さんはチョコレートが食べられないからクッキーでとか、△△さんには□□さんより高いものをあげる、などマニュアルがあります。正直、そのマニュアルに沿うのが大変でした。(30歳、医師・医療関係者、医療福祉関連)

***

 いろいろあって義理チョコを廃止した人も、毎年恒例のイベントとして楽しみにしている人も、この季節はついつい華やかなチョコレートに目がいってしまいますよね。「集金型」「シェア型」「非チョコ型」など、職場の義理チョコ問題と上手に向き合っている多くの女性たちの意見も参考にしつつ、充実したバレンタインデーを過ごしてくださいね!

文/金澤英恵 写真/PIXTA