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モテ男への好意が社内にバレた 小島慶子さんに相談

2018年7月13日

社内恋愛、職場の噂話――小島さんの考えは

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 「そんなこと自分で考えろ!」と言われることは分かっている……。だけど、モヤモヤと考えてしまうささいなことを、小島慶子さんにぶつける本連載「小島慶子さんにこんなコト聞いちゃいました」。第6回となる今回は、「好きな人が社内にバレてしまった」という相談にお答えします。社内恋愛や、職場での噂話について、聞いちゃいました。

Q.同僚のモテ男に好意を抱いていることが社内にバレました。職場に行くのが気まずいです。

職場で見る男はすべての点で3割増しされております

「あなたが職場でいつも見ている彼の姿は、『ハレとケ』で言うところの『ハレ』の姿です」

 「恋は雷に打たれるようなもの。誰も避けることができない宿命」って瀬戸内寂聴さんも言ってたし、かっこよくて仕事ができる、社内で目立つタイプの男性を好きになるのも仕方ないよね。私は毎日同じ時間に同じ机で顔を合わせるような職業じゃなかったから、いわゆる一般企業の社内恋愛ってあまり想像がつかないんですけど、内緒の関係がエロいし、なんか楽しそうですよねえ。

 とにかく恋愛偏差値の低い私ですから、この手の質問に対して大したアドバイスはできません。が、一つ言えるのはあなたが職場でいつも見ている彼の姿は、「ハレとケ」で言うところの「ハレ」の姿だということです。プライベートであってもデートや旅行ではかっこつけているので、やっぱりハレ。

 そうしてハレの姿に恋をして結婚した後、「ケ」の部分を共にすることになるわけですが、その時初めて、ハレの場では見えなかったさまざまな問題が噴出してくるのです。だから職場の男性というのはだいたい、通常の3割増しされた姿だと考えてほしいですね。

モテ男のきらめきは一瞬のもの…実は、地味なあいつがナイスガイかも

 昔々あるところに、大手企業の人気部署で働く20代の男の子がおりました。

 話上手で面白い、高所得のサラリーマンを女子たちが放っておくわけもなく、その男子はモテにモテまくっておりました。会って話せば、「今モデルと付き合ってるんだ~イエェェェイ」と、まあ調子に乗っていたのであります。

 そうして10年の月日が流れたある日。互いに30代になり、久しぶりに飲み会で彼に再会した時のこと。そこには連日の飲酒とラーメンで脂光りし、横柄な態度で偉そうに喋る、別人のような中年男がおりました。

 見れば、相変わらず「俺ってモテるから」的20代男子のノリが慣性の法則で続いているそんな彼に、かつてはおとなしめだったけど今は人気企業に転職した別の男子が「お前家のローンあと何カ月? 俺はもう繰り上げで完済したぜ」とマウンティングをかましているではありませんか。男たちの会話のネタは人脈自慢か「子どもを難関の名門校に入学させた」とか車とか不動産。かつて純粋に仕事に夢を抱き、目を輝かせていたあの日の青年たちはどこへいったのでしょう……。

 モテ男が残念な変化を遂げた一方で、20代の頃は女性に興味もなさそうで、全く目立たなかった人物が、30代になって大変なナイスガイになっていたのは驚きました。

 女性とは縁遠い技術系の仕事をしていた彼は「機材が友達」のような男の子で、見た目も決しておしゃれとはいえない人でありました。

 しかしそれがどうでしょう。服装もあか抜け、職業的な華やかさはなくとも堅実に仕事をこなし続けた結果、極めて上品で理知的な雰囲気を醸すすてきな男性に変化していたのです。

 女子たちを散々泣かせてきたモテ男ではなく、目立つタイプではなかった彼に軍配が上がる――そんな逆転現象が30代となった男性の場合、大いに有り得るのであります。

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Profile
小島慶子
小島慶子(こじま・けいこ)
タレント、エッセイスト。東京大学大学院情報学環客員研究員。放送局アナウンサーとして15年間勤務の後、現在はタレント、エッセイストとして活動中。高1と中1の息子あり。現在は家族の拠点をオーストラリアに移し、自身は仕事で日豪往復の日々。著書に「るるらいらい 日豪往復出稼ぎ日記」(講談社)、「ホライズン」(文藝春秋)など。
ツイッター:@account_kkojima
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