自分の意思を伝えただけなのに、なぜか怒っていると勘違いされてしまう――。そんな「意見」を「感情」として捉える人々に、はあちゅうさんが鋭く斬り込みます。

女が意見を言うと、機嫌が悪いと捉えられる

 この連載を「はあちゅうが怒っている連載」と言ってきた人がいましたが、私は別に怒っていません。言いたいことはあるけど、怒りに任せて発言するのではなく、普段感じていることを平熱で伝えたいというのが当初からの連載方針です。でもやっぱり、意見を「怒り」として捉えてしまう人はいるんですね……。

 そもそも女性が意見を言うと、「なんかアイツ、ギャアギャア言ってる」とか「感情をコントロールできないヤツ」みたいに思われてしまいがちです。真摯に訴えたいことを話せば「怒っている」と変換されたり、「あいつ更年期じゃないか」「今日、生理ですか? (笑)」「またはあちゅう様がご乱心ですよ~」などと、面白おかしく扱われたりします。

 そういう人たちは、怒りを鎮めれば(最初から怒ってませんけど)問題は解決すると思っているんでしょうか。「私が怒っている」ということのほうが注目されてしまって、問題がうやむやになるのって本当に悔しいです。

「私は意見を言っているだけ。別に怒ってはいません(笑)」
「私は意見を言っているだけ。別に怒ってはいません(笑)」