2016年秋に日経ウーマンオンライン上で好評を博した「働く女性に贈る最高の朝ごはん」特集。その中で、予防医療コンサルタントの細川モモさんには「最強の朝食メニュー」から、毎日取るべき栄養素まで教えていただきました。
 今回は装い新たに、働く女性の食生活全体にスポットを当て、より詳細に細川さんに話をお伺いし、新連載・働く女性のための「正しい食生活」として展開します。あなたはきちんと必要な食事を取っていますか? 自己流で食べていませんか? 間違いだらけの食事はやめて、健康な食生活を送りませんか?

働く女性に贈る最高の朝ごはん 細川モモさんインタビュー記事
働く女性 「100歳まで生きる朝食」を食べていない
働く女性が取るべき「最強の朝食メニュー」とは

「カラダづくり」に必要な物をしっかり食べていますか? (C) PIXTA
「カラダづくり」に必要な物をしっかり食べていますか? (C) PIXTA

大切な栄養素が不足…「栄養砂漠」状態

 細川モモさんが代表を務めるラブテリ トーキョー&ニューヨークと三菱地所が共同で、女性が働きやすい社会づくりを目的とし、働く女性の健康状態を調べている「まるのうち保健室」。「2016年度 第3期まるのうち保健室報告書」を見ると、驚くべき数字が並んでいます。

※以下、本文中のデータは「2016年度 第3期まるのうち保健室報告書」によるものです(基礎データ/調査対象者:働く女性352人、平均年齢:31.8歳、職業データ:内勤が最多、家族構成:一人暮らしが最多、平均世帯年収:201~400万円が最多、平均就業時間:40~60時間未満が最多)。

 まず、1日を元気に始めるための朝ごはんについて。丸の内で働く女性352人に「朝食を食べる頻度」を尋ねました。「ほぼ毎日」が70%いる一方、「週4~5日」11%、「週2~3日」9%、「週1日程度」3%と、朝食欠食率は約3割にも上りました。

朝食を週に何回食べる?【n=352】
朝食を週に何回食べる?【n=352】
毎日食べない人は3割もいる! 出典/働き女子352名の食生活白書(※事前測定会申し込み時実施アンケート結果) Will Conscious Marunouchi「まるのうち保健室」調査 Copyright 2017 三菱地所株式会社・一般社団法人ラブテリ All Rights Reserved.

 食べない理由としては、「食欲がない」「時間がない」「眠い、寝たい」「食べる習慣がない」「食べると調子が悪くなる」「午前中は排泄の時間だから」という回答が上がったといいます。いずれにしても、朝食を重要視していない回答です。

 夕食についても調査があります。「残業時に食事を取っていますか?」という質問では、働く女性はどう回答したのでしょうか。

残業があるときは食事をする?【n=352】
残業があるときは食事をする?【n=352】
残業を理由に食事を取らない人が3割強! 出典/働き女子352名の食生活白書(※事前測定会申し込み時実施アンケート結果) Will Conscious Marunouchi「まるのうち保健室」調査 Copyright 2017 三菱地所株式会社・一般社団法人ラブテリ All Rights Reserved.

 「残業はない」と答えた人は27%いますが、「ほぼ毎日」という回答は11%のみでした。「たまに取る」28%、「取ることはない」34%と残業で食事を欠く回答は合わせて62%。働く女性は忙しさのあまりか、朝も夜も満足に食べていないことが分かります。