• ビジネス
  • xTECH
  • クロストレンド
  • 医療
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版
  • 日経BP

【ハワイ】見晴らし最高!のダイヤモンドヘッド、実は昔は…

2015年8月26日

知っているようで知らないハワイの秘密と魅力(1)

このエントリーをはてなブックマークに追加
Facebookでシェア

日本人に大人気のハワイ。しかし、知られているようであまり知られていないハワイを紹介しつつ、ハワイの魅

力を探ります。第1回はハワイのシンボル、ダイヤモンドヘッドが持つ歴史の足跡に迫ります!

 太平洋の中心にあるホノルル空港には、日本からの航空機が毎日数機到着します。台湾や韓国からの便も合わせると、降り立つ日本人は1日数千人。連休や年末年始になると、5000人を超えることもあります。

 「他の観光地と違い、ハワイに降り立つ日本人は分類できない」

 旅行会社スタッフやフライトアテンダントはそう言います。

 ハワイにはリピーターが多いのですが、旅の動機や好みで日本人を分類しようとしても、できないことがほとんどです。唯一、類型化するとしたら、「ハワイが好き」ということくらいでしょうか……。

 大企業の社長から、学校を出て就職したばかりの若者まで、何が彼らをハワイに引き寄せるのか? 現地在住の名物案内人、通称「へなしゅん」こと田中しゅんすけが、各所の現在と過去を織り交ぜながら、知られているようであまり知られていないストーリーを紹介しつつ、ハワイの魅力を検証します。

ハワイのシンボルに秘められた、戦争の足跡

 ハワイといえば、高層ホテルとダイヤモンドヘッドが写っている写真をよく見かけます。ダイヤモンドヘッドというのは、ワイキキのすぐ横にある標高232mの小さな山。小さいですが、オアフ島の最南端にあって、しかもリゾート地ワイキキの真横にあるので、ハワイのシンボル的存在になっています。

標高232mのダイヤモンドヘッド。内側から見ると全く違う顔をしています。

 山と書きましたが、ダイヤモンドヘッド自体は、実は火山の噴火口です。なので、例えばグーグルマップなどで真上から見ると丸い形をしています。こんなところから溶岩が吹き出したのです。噴火したのは15万年くらい前といいますから、新人類が旧人類にとって変わったころ、はるか昔のことです。

 ハワイ諸島には人が住める大きな島が8つあります。島々は、現在ハワイ島がある東南東のあたりで誕生し、どんどん西北西へ流れています。オアフ島は西から3番目にあり、500万年前から200万年前に誕生したそうなので、ダイヤモンドヘッドができたのは、オアフ島が誕生してから随分後になってからのようです。

 この標高232mのダイヤモンドヘッド山頂には気軽に登ることができます。2015年5月現在、登頂料1人1ドル。火口の中にあるゲートでお金を払って1.3キロのハイキングコースを登ります。

 かつて、ダイヤモンドヘッドの山頂にはアメリカ軍の要塞がありました。日本との戦闘に備えて造られたそうで、日米開戦がアメリカの予想外でなかったことは、ここからもわかります。それについてはまたどこかで語らせていただくとして、山頂への登山ルートは、要塞の中を歩くような感じになっています。

一番の難所は99段ある階段。でも最近迂回(うかい)路ができて、そちらには……。
踊り場もあるし、見晴らし最高。

 トンネルを抜けて、螺旋(らせん)階段を上っていくのはけっこう楽しいです。初めて登った15年前にはトンネルの中にライトはついていませんでしたが、現在は小さなあかりがついていて、足下がなんとか見えます。懐中電灯を持っていかなくても大丈夫ですね。

 記事を書くために久しぶりに登ってみました。風を感じながら、結構時間がかかったかなと思って時計を見たら、33分しか経っていません。軽い運動にいいかもしれませんね。

山頂からはワイキキのホテル街を見下ろせます。手前に広がってるのはカピオラニ公園。

 山頂の展望台は、要塞の観測地点の上に造られています。オアフ島最南端の海に面した山の上なので、見晴らしは最高です。西にはワイキキの高層ホテル群を筆頭にオフィス街、そして遠くにはパールシティーの街並みが広がっています。東にはハワイカイ、ココヘッドが見えます。雨上がりで空気が澄んでいる時は、水平線上にモロカイ島やラナイ島、マウイ島までもが見えることもあります。

 私は歴史好きなので、やっぱり展望台というよりも、要塞跡として見てしまいます。日本との戦争のために構築された要塞に、今では、毎日たくさんの日本人観光客が訪れています。戦争があったのはほんの70年ほど前の話。思わず平和な時代に生まれたことに感謝してしまいます。

 そういえば、先日、安倍晋三総理大臣がアメリカで演説を行い、日米関係をより強固なものにすることを表明しました。やっぱりダイヤモンドヘッドにやってくる人は「安倍スピーチ」を賞賛する人が多いのかなあ、と思って話を聞いてみると、意見は分かれたりします。「ハワイ好き=アメリカ好き」でもなかったりするんですよね。これについてもまたどこかで語らせていただきます。

 さてさて、ダイヤモンドヘッドはハワイに上陸した白人たちがつけた名前です。もとからハワイに住んでいたハワイアンがこの山につけていた名前は「レアヒ」といいます。マグロの頭に似ているからという説(アヒ=マグロ)がありますが、海に出るカヌーを見守っていたダイヤモンドヘッドの篝火(かがりび)が「レアヒ=渦巻のような炎」と呼ばれていたからとも言われています。

 もうひとつ、フラではダイヤモンドヘッドは「カイマナヒラ」と呼ばれたりしています。これは、「DIAMONDHEAD」をハワイ語読みしたものです。 ハワイ語は日本語と同じで、母音と子音を組み合わせて構成されていますが、さ行、た行、や行がありません。それらの文字にハワイ語で使う文字をあてはめた結果、「KAIMANAHILA」となったそうです。

 同じように、英語をハワイ語に当てはめた言葉というのは結構あって、例えばキモ(KIMO)という名前もジム(JIM)のハワイ語読みです。ハワイに文字がやってきたのは1820年といわれています。キリスト教の宣教師が、布教活動と同時に、ハワイアンに文字を教えていったのです。ということは、今ではハワイアンの名前として一般的になっているキモも、歴史は浅いわけです。

 ハワイは歴史が浅いですが、いろんな文明がごちゃごちゃと混ざりあっているので、ひとつのことについて書こうとすると、どんどん脇道へそれてしまいます。薄いけど幅があるというかなんというか。これもハワイの魅力なんだと思っています。

この記事をSNSにシェアする

このエントリーをはてなブックマークに追加
Facebookでシェア

Facebookコメント

※Facebookのコメント機能は、Facebookのソーシャルプラグイン機能を用いて実現してい ます。本機能、およびコメントの内容について、日経ウーマンオンラインは一切の責任を負い ません(日経ウーマンオンラインからのコメントを除く)。また、コメントを非表示にしたり、機能を停止することがあります。

関連キーワードから記事を探す
旅行・お出かけ

Topics

CloseUp

WOL Selection

PAGE TOP

ログインしていません。

  • ログイン
  • 無料会員登録

Pickup

Focus

最新刊のご案内

仕事を楽しむ 暮らしを楽しむ日経ウーマン 10月号

もっと健康に、もっと美しく日経ヘルス 10月号

働くママ&パパに役立つウェブマガジン日経DUAL 9月号

まんがで分かる!やせる食べ方

毎日がラクになる片づけルール

日経ウーマンオンライン おすすめの本

日経ウーマンオンライン

広告をスキップ