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【あまちゃん/花子とアン/まれ】忙しい朝でもつい見てしまうワケ

2015年8月17日

意外な“朝ドラ”ヒットの法則。キーワードは「見る」よりも「聴く」!

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 大学時代の大半を、私は渋谷のNHK放送センターで過ごした。資料室にこもり、クイズ番組の問題を作ったり、調べたりしていたのだ。一日中いるものだから、他の番組制作にも呼ばれる。当時のバイト契約はおおらかなもので、遅くなればディレクターが家に泊めてくれたりもした。

 ある時、ラジオドラマの制作に立ち会った。歌謡曲を題材にミニドラマを作る。「あみん」の「待つわ」が題材で林隆三さんがマイクの前に立っていた。初めてみるラジオドラマの台本に興奮した。書いた言葉が、喋り言葉になる。聞くと目の前に風景が浮かんだ。ただ聴くだけなのに、ドラマが見えるのだ。

 「朝ドラだって、同じだよ」
 収録後に立ち寄ったおでん屋でディレクターが教えてくれる。「おしん」が空前のヒットになっていた「朝ドラ」そのヒットの秘密をNHKのディレクターから聞けるチャンスは滅多にない。私は耳をそばだてた。

 「朝ドラってのはさ。正式には『朝の連続テレビ小説』って言うんだ。この前身が『朝の連続ラジオ小説』 つまり『ドラマ』ではなく『ラジオで読み上げる小説』が元になっているんだ」

毎朝15分、ドラマの世界観に引き込む「語り」のパワー

 テレビは「見る」ことが中心だけれども、「朝ドラ」は「ラジオ小説」から始まったので「聴く」ことを非常に大事にしている。忙しい朝の時間に、働く女性がメイクをしながら、お母さんが家事をしながらでも、テレビ画面を見ることなく物語の筋がわかる。それには途中に挟まれるナレーションや語りが重要な役割を果たしているというのだ。

 思い出してみれば、「あまちゃん」は「夏バッパ」こと宮本信子さんのナレーションが光っていた。「花子とアン」は、美輪明宏の声がドラマをよりドラマチックにしていた。

 15分の短い時間にかなりの分量の物語展開を詰め込めるのは「語り」の力による。YouTubeなどネットメディアの短い映像に馴れ、SNSを開きながらトーストをかじり「朝ドラ」を視聴する生活者には、「伝統的なラジオ小説」の手法が、わかりやすく、新しく感じるのだ。

 「まれ」が苦戦する理由のひとつとして、ナレーション、及びセリフの構成があると私は思っている。目を閉じてドラマを「聴いて」みてほしい。誰もが情感的に叫ぶ。「ここが山です」と教えでもするかのように音楽が盛り上がる。その上ナレーションが弱いため、物語がひとつの筋につながって聞こえないのだ。

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