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ビールが苦手な人も好きになるビールって?

2015年7月15日

その数は実に1500以上!ベルギービールの魅力を探る

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1500以上の種類があり、味わいのバリエーションが豊富なベルギービール。

フランスと並ぶ美食の国で進化を遂げたビール文化が、ここ日本でも花開こうとしている。

 若い人を中心としたビールやお酒離れが語られて久しい。

 「苦みをおいしいと思わない」「アルコールで酔う感覚が苦手」など、お酒にネガティブな印象を持つ20代、30代は、少なくない。

 「お酒が苦手という若い方には、是非ベルギービールを飲んでほしい」

 そう語るのは、約20年にわたりベルギービールの日本国内への普及に関わってきた「ベルギービールJAPAN」の三輪一記さん。

 日本で唯一のベルギービール解説本『ベルギービール大全』シリーズの共著者でもあり、この道の第一人者として知られる。

 「実は、私自身、ベルギービールと出会うまで、お酒を飲めなかったんです」という三輪さんは、名古屋市内に4代続く酒店の生まれ。大学卒業後、酒造メーカーに就職したほどお酒に関係の深い人生ながら、飲める量は、ほんの少量だった。

 「飲めない体質と思っていた、おいしいと感じたこともなかった」と諦めていたが、ベルギービールとの出会いが人生を変えた。

 「25歳で家業に戻ってすぐ、近所の「榮楽亭」というイタリアンのお店から問い合わせがあり、ベルギービールを入荷、配達しました。そのお店に食べに行った時に、美味しいからと勧められて飲んだのが、自分が届けた『ヒューガルデン グランクリュ』だったんです。驚きました。初めてお酒が美味しいと思いましたね」

味と香りを長く楽しめるビールが多い

 「ベルギービールにはグラスに注いでから味と香りを長く楽しめるビールが多い。だから、お酒の弱い人でも、ゆっくり味わって飲めるんです。ベルギーのカフェでも、そうしている人が多い」

 それからベルギービールの虜(とりこ)になった三輪さんは、毎年のように本場ベルギーを訪ね、醸造所を巡った。1996年にベルギービールや国産の地ビールを売るWebサイトをオープン。2004年、ベルギービール専門店に特化。ベルギービール200種類以上、ビールグラス100種類以上を販売するようになった。

好みのビールが必ず見つかるベルギービールの世界

 「ベルギービールは、それぞれの銘柄の味や香りの良さはもちろん、選択肢の多さが素晴らしいんです」と、三輪さん。

 九州の70%ほどの面積に約1000万人の人々が暮らすヨーロッパの小国ベルギーは、国民一人当たりのビール消費量が日本の約2倍近くある。約160もある醸造所で、1500種類以上の銘柄が製造されている、世界一のビール王国だ。

三輪さんのお店に貼られているベルギー地図

 フランス、ドイツ、オランダなど世界史の覇権を競った国々に囲まれ、様々な文化の影響を受けてきたベルギーは、地域色が濃い。その様々な地域で様々な特色のあるビールが造られ、飲まれてきた。

 さらにベルギーは美食大国フランスに隣接するため、美食の国である。気候上の理由でワインの製造に向かなかったため、ビールが料理とマリアージュする飲料として進化した。

 これまでベルギービールは便宜上、10のタイプに分類されてきた。「原料や醸造の方法の違いで、風味や色合いが驚くほど違います」

(筆者注:三輪氏の著書である『ベルギービール大全』シリーズや、後述するイベント「ベルギービールウィークエンド」、また、三輪氏らが運営する一般財団法人日本ベルギービール・プロフェッショナル協会のテキストでは、世界的なビール評論家の故マイケル・ジャクソン氏の分類をもとに、便宜上10タイプに分類している。一方で今年のベルギービールウィークエンドでは、もう1つ「IPA(インディア・ペールエール)」というタイプの分類が追加され、11のタイプとしている)

 ここに6本のベルギービールの写真を並べてみる。

 左から、「ステラ・アルトワ(アルコール度数5.2%)」「ヒューガルデン ホワイト(度数4.9%)」「レフ ブロンド(度数6.6%)」。

 こちらは左から「レフ ブラウン(度数6.5%)」「ビーケン(度数8.5%)」「フランボワーズ・ブーン(度数5.2%)」。

 パッケージと色を見るだけでも、ベルギービールの多様さが、よくわかるだろう。

 ステラ・アルトワは、アサヒスーパードライなどの国産ビールと同じ、ピルスナータイプのビール。淡い黄金色、ホップの爽やかな香りが特徴。このピルスナータイプのビールが、世界で最もたくさん製造され、飲まれている。が、ベルギービールは、このピルスナー以外の厚みがスゴい。

 ヒューガルデン ホワイトは、大麦麦芽と小麦で造られるホワイトビール。フルーティーで微(かす)かにスパイシー。のどごしも良く、ビールが苦手な人も、これなら飲めるというケースが少なくない。

 レフというシリーズは、ベルギー独特の修道院が民間に委託して製造しているアビイビールという種類のビール。深い香りとコクがあり、アルコール度数も高め。先の写真で一番右手に示したレフ ブロンドは、美しくゴールドに輝くビール。飲んでみると、りんごやオレンジ、アプリコットなどのフルーティーな香りにうっとりさせられる。

 2枚目の写真で一番左に掲載したレフ ブラウンは、麦芽の香ばしさにチョコレート、干しぶどう、カラメル、シナモンの香りがほのかに混じる。やや赤みがかったダークブラウンのビールで、大人の飲み物という印象。静かなバーでグラスを傾けてみたくなるビールでもある。

 ビーケンは、なんと蜂蜜の入ったビールである。やわらかい甘みと微かな苦みのバランスが絶妙。香りも甘く、お酒が飲めない女性にもオススメ。サラダやフルーツにもマッチするから、ベルギービールの幅の広さに驚くばかり。

 フランボワーズ・ブーンは、フルーツビールの女王と呼ばれるビールで、原料にラズベリー(木いちご)が使われている。野生の酵母を用いるランビックというタイプのビール。熟成されたフルーツのアロマは、美しいベルギーの夏の森を思わせる。これもお酒が苦手な人でも楽しめるビールだ。

 たった6本を取り上げただけでも、この個性と多様性。ベルギーは、国としては小さいが、そこにあるビールの世界は、実に壮大なのだ。

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