• ビジネス
  • xTECH
  • クロストレンド
  • 医療
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版
  • 日経BP

池上彰さんと増田ユリヤさんに学ぶ~ニュースは世界史から読み解くともっと面白い!

2015年6月30日

“自分とは無関係”から卒業! 今の生活をより楽しむニュースの読み方

このエントリーをはてなブックマークに追加
Facebookでシェア
『世界史で読み解く現代ニュース〈宗教編〉』
池上彰・増田ユリヤ著

 「世界史で読み解く現代ニュース<宗教編>」(ポプラ新書)の刊行を記念して6月18日、「池上彰×増田ユリヤ」による講演会が丸善・丸の内本店の日経セミナールームで行われました。

 講演会の前半では「LGBT」というキーワードをもとに現代のアメリカが抱える問題を解説。「LGBT」はレズビアン、ゲイ、バイセクシャル、トランスジェンダーの頭文字を取った総称で、セクシャル・マイノリティを指します。旧約聖書には同性愛を禁じている記述があり、ここにも宗教の問題が深く関係しているというわけです。国民投票で同性婚を承認したカトリックの国・アイルランドのケースも紹介しながら、世界的に注目を集める「LGBT」について解説していきます。

 さらに、次期アメリカ大統領選の話題も。「立候補を表明した共和党のジェブ・ブッシュは“ブッシュ家の最高傑作”と言われています。政治的には穏健派ですが、予備選を勝ち抜くためには、共和党の支持層に受ける政策を打ち出さなくてはいけないでしょうね」(池上さん)など興味深いトークが展開されました。


 後半のテーマは現在のイスラム社会。再び勢力を増していると言われる「イスラム国」に関して池上さんは「万が一シリア全土をイスラム国が占領すると、シーア派への圧力が強まり、大量の難民が生まれる可能性がある。そのことをとても懸念しています」とコメント。さらに中国が南シナ海の領有権を主張している問題にも触れ、「明(みん)の大航海時代に鄭和が作った航路が基準になっている」と解説。世界史を通して現代のニュースへの理解を深める、意義深い講演となりました。

*****************************

 自分とは関係のない国のことだから…と思っている人も少なくないなか、いま世界で起こっていることをより身近なこととして理解するための方法を池上彰さん、増田ユリヤさんのおふたりにお聞きしました。

――「世界史で読み解く現代ニュース〈宗教編〉」(ポプラ新書)、興味深く拝読しました。“宗教の歴史を知ることで、いま世界で起きている出来事への理解を深める”ということがこの本のテーマですが、特にイスラム教については知らないことばかりで、高校のとき何を勉強していたのだろうと…。

池上彰さん

池上彰さん(以下、池上 敬称略) 世界史は必修なんですけどね(笑)。

増田ユリヤさん(以下、増田 敬称略) 私は世界史を教える立場にいたのですが、イスラム教については教える側もそれほどわかっていないことが多いと思うんです。教科書や参考書の範囲のなかで教えている程度であって、ニュースと結びつけてイスラム教を伝えることはなかなか出来ていないんですよね。

 ただ、イスラム教、イスラム教徒の方たちのことがこれだけ多くニュースに出くるようになっていますから、彼らは決して特別な人ではなく、私たちと同じように生活をしている人たちなんだということを認識したうえでいろんなことを考えたほうがいいと思います。

 最近は東京駅や秋葉原の電気街などで頭にスカーフを巻いたムスリムの女性をお見かけすることも増えましたし、「どんな暮らしをしているんだろう?」と興味を持つことから始めてもいいのではないでしょうか。

池上 イスラム教徒は世界に16億人。東南アジアのインドネシア、マレーシアなどにも多くのイスラム教徒がいて、アセアン諸国の経済発展とともに日本に観光に来る人たちも増えています。おそらくこれからは、イスラムの人たちと出会う機会がさらに増えるでしょう。

 私が教えている東京工業大学でも、スカーフを巻いた女性がキャンパスを歩いていますから。そういえば、ラマダーン(※イスラム教徒の5つの義務である“五行”の一つ。約1か月間、日中の飲食を絶ち、神の恵みに感謝する)は今日(※取材日当日の2015年6月18日)からですね。

 この時期、イスラム圏に旅行に行けば、外国人も日の出から日の出まで食べたり飲んだりできなくなります。関取の大砂嵐はイスラム教徒なのですが、本場所とラマダーンが重なり、急に負けが込んだことがあったんですよ。

増田ユリヤさん

増田 そういうこともイスラムに興味を持つきっかけになりますよね。

池上 日本の金融機関もずいぶんイスラム企業の研究をやっているようですから、日経ウーマンオンラインの読者のみなさんも、ある日、イスラム企業の担当になることがあるかもしれないですよ。

増田 そのときは「イスラム圏の人と付き合うときは、時間通りに進まなくてもイライラしない」ということを覚えておいたほうがいいかも(笑)。

池上 すべてはアッラーの思し召しですから。たとえば「明日の9時に会いましょう」と約束していたとしても、相手が最後に「シンシャラー」(※シンシャラーとは、神の思し召しのままに 神の御心のままにという意)という言葉を付けたら、約束の時間に来ないかもしれません。

 「私は9時行けるように努力しますが、アッラーの思し召しによって10時起きるかもしれない」というわけですね。私がUAEに取材に行ったときも、国の広報官がなかなか現れないことがありましたから。

この記事をSNSにシェアする

このエントリーをはてなブックマークに追加
Facebookでシェア

Facebookコメント

※Facebookのコメント機能は、Facebookのソーシャルプラグイン機能を用いて実現してい ます。本機能、およびコメントの内容について、日経ウーマンオンラインは一切の責任を負い ません(日経ウーマンオンラインからのコメントを除く)。また、コメントを非表示にしたり、機能を停止することがあります。

関連キーワードから記事を探す
教養・マナー

Topics

CloseUp

WOL Selection

PAGE TOP

ログインしていません。

  • ログイン
  • 無料会員登録

Pickup

Focus

最新刊のご案内

仕事を楽しむ 暮らしを楽しむ日経ウーマン 10月号

もっと健康に、もっと美しく日経ヘルス 10月号

働くママ&パパに役立つウェブマガジン日経DUAL 9月号

まんがで分かる!やせる食べ方

毎日がラクになる片づけルール

日経ウーマンオンライン おすすめの本

日経ウーマンオンライン

広告をスキップ