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「大切なのは、しなっても元に戻る、柔らかな自分軸」――HASUNA白木夏子さん

2015年4月27日

「日経WOMAN Networkingフォーラム2015」基調講演レポート

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 4月18日、「日経WOMAN Networkingフォーラム2015」が、ベルサール東京日本橋(東京都中央区)のイベントホールで開かれました。「働く女性の学びと出会いの場」の提供を目的に、日経WOMANと日経ウーマンオンラインが共催するこのフォーラムは、今回で10回を迎えます。基調講演は、ジュエリーブランド「HASUNA」代表取締役の白木夏子さん。大学時代の体験を元に起業に至った経緯から、仕事にかける思い、しなやかに強く生きる術を語ってくれました。

■大学時代、鉱山労働者の貧困にショックを受ける

 「あなたは10年後、どんな自分でありたいですか?」という問いかけから、白木さんの講演は始まりました。これは、白木さん自身が、毎年、1年の始めに自分に問うている言葉。「10年後、どんな自分でありたいかを考えることに、前向きに生きるヒントがあると考え、常に自分に問いながら走り続けてきました」と語る白木さんは、27歳でエシカルジュエリーブランド「HASUNA」を立ち上げ、今年は起業7年目。33歳の現在、オンラインブティックを含め4店舗を展開しています。

 HASUNAは、結婚指輪・婚約指輪を中心として展開するジュエリーブランドです。ジュエリーの原材料となる宝石や金属は、かけがえのない地球が幾億年もの時を経てうみだしたもの。その素材に対する敬意と、つくる人、身につける人を繋ぎたいという想いから、可能な限り採掘する現地に赴き、鉱山労働者や職人とコミュニケーションを取りながら制作しています。また、現地の労働環境を改善し、現地経済を潤すことも念頭に置きながら、素材の買い付け・生産を行っています。白木さんがこのビジネスを起業した理由は、大学時代に訪れた南インドのある村での体験が元になっています。

 大学で貧困問題を研究していた白木さんは、21歳のとき、南インドのチェンナイ近郊にある村に2カ月間滞在し、鉱山で働く人々やその家族の生活を目の当たりにしました。その鉱山で採掘される雲母という鉱物は、化粧品、パソコン、携帯電話など多くの商品に使われています。

 「村の人々は、カースト制度にも入らないアウトカーストという最下層の貧しい人たちで、1日の食事は1回、それも木の根や雑草をカレー粉で煮たようなものしか食べていませんでした。子供が産まれても栄養失調で死んでしまうことが多く、生き残った子供たちは強制労働にかり出され、その苦しそうな表情にとてもショックを受けました」と白木さん。

 「私たちは高い値段を出して、鉱物の使われている化粧品や家電などを買っているのに、現地で採掘している人たちには、日本での売値のほんの数%しか届かない。これはモノを安く買い叩いて高く売るという、行き過ぎた資本主義の形が良くないのだと考えました。これを解決できれば、鉱山で働く人たちの貧困問題も改善するのではないかと考え、私が実践してみようと会社を立ち上げたのです」(白木さん)

■周囲の大反対を浴びながら、意志を貫いて起業

 白木さんは、起業する前に、会社勤務も経験しています。ロンドン大学を卒業後、国連機関でのインターンを経て、投資ファンドの会社に3年勤務しました。「24時間365日、栄養ドリンクを飲みながら働いていました。土日もなく睡眠もほとんど取れていない時期は、メンタルも体も壊したこともありました」(白木さん)。そんなときにリーマンショックが起こり、競合他社がどんどん潰れ、次の仕事を考えなくてはならない状況に陥ったのです。

 大学時代に体験した鉱山で働く人達の苦しみが心から消えなかった白木さんは、「今こそ、世界じゅうの鉱山で働く人たちに貢献できるビジネスを始めようと、ジュエリーブランドを立ち上げました。ジュエリーなら、鉱山に密接につながる。また、結婚指輪、婚約指輪は愛の象徴で一生身に付けるもの。親から子へと引き継いでいける象徴的な品もある。だからジュエリーの背後には、それに関わる人の苦しみでなく、笑顔があってほしい。そのために自分の力を使いたいと思ったのです」と語ります。

 仕事を続けながら起業家に会ったり、ジュエリーの学校に通って準備を進めたりしたが、両親含め周囲には大反対されていたこともありました。

 しかし、白木さんは意思を貫きます。「両親は心配するあまり、私に安全な人生のレールを敷きたかったのだと思いますが、私は一人の自立した人間として、自分の人生を生きたいと思いました。私を幸せにするのは私しかいない。死ぬときに挑戦しなかったことを後悔したくなかったので、周囲の反対をシャワーのように浴びながら起業しました」。

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