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カレの浮気は脳内ホルモンのせいかも? 「オキシトシン」の働きを知ろう

2015年3月13日

ホワイトデーを前に、男性の正体を解明しておこう

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 最近の研究では、脳内で作られるホルモンの一種であるオキシトシンが、男女の恋愛行動や母性行動を含めた様々な社会性に関わる行動に深く関わっていることが分かってきました。

 今回は脳内ホルモン 「オキシトシン」の興味深い働きについて見てみましょう。また、「オキシトシン」の脳内における働きをメインテーマとして、2014年10月に開催された第10回「脳プロサイエンスカフェ」についても簡単にご紹介します。

脳内ホルモン「オキシトシン」とは?

 「オキシトシン」は脳の「視床下部」にある下垂体後葉から分泌されるホルモンであり、出産時の子宮収縮や、母乳の分泌を促進させる作用が知られています。100年以上も前に発見され、1950年代前半に米国の生化学者ヴィニョーが9個のアミノ酸から作られていることを突き止め、人工的に合成することに成功しました。ヴィニョーはこの業績によりノーベル化学賞を受賞しています。

 傷の治療や細胞分裂など成長過程や免疫機能の強化などにも関わることが分かっており、生殖と成長に深く関わるホルモンとして注目されています。

 また、1990年代半ばに行われた米国での実験で、「オキシトシン」が注射されたマウスはつがいの絆が強まる行動が確認され、「オキシトシン」は子宮収縮作用の他に社会性行動などにも関係していることが分かってきました。

 これをきっかけに人間でも同じ効果があるのではないかと考えられ、「オキシトシン」が脳の中でどんな作用をしているのかを探る研究が進められています。

男性の浮気にも関わる「オキシトシン」

 「オキシトシン」は別名「愛情ホルモン」「幸せホルモン」とも呼ばれ、母性本能や他者との交流などの社会性行動や、ストレスホルモンの低下や安らぎを高める効果など精神面への影響についても明らかになってきています。

 また、浮気しやすい男性というのはこの「オキシトシン」の分泌量が少ないということも明らかになっているとのこと。

 結婚前にパートナーの「オキシトシン」を調べることが出来れば、結婚した後で後悔することが減るかもしれません。

「オキシトシン」を増やすことはできるの?

 親子間や恋人・友人同士など、親密な関係での「ふれあい・スキンシップ」をすることで「オキシトシン」が分泌されるといわれています。手をつなぐ、ハグをするなど、肌と肌とのふれあいが代表的な例で、人間同士だけではなく、ペットを撫でるだけでも「オキシトシン」は分泌されるといわれています。

 海外では「オキシトシン」の点鼻スプレーが市販され、不安な時に出るストレスホルモンの発生を抑えると考えられており、ストレスを軽減して安らぎを感じさせる作用などが報告されています。

 また、「オキシトシン」を投与することで、他者と有益な信頼関係を形成し、協力関係を築きやすくなること、表情から感情を読み取りやすくなることなどが報告されていることから、人とうまく意思疎通ができないといった症状が見られる自閉スペクトラム症などの治療に生かす試みも進められています。

「オキシトシン」の最新の研究成果を紹介した「脳プロサイエンスカフェ」開催

 2014年10月、東京都千代田区外神田の3331 Arts Chiyodaにおいて第10回「脳プロサイエンスカフェ」が開催されました。

 今回は、東北大学大学院農学研究科教授の西森克彦先生による、【私たちが人を愛するとき、信頼するとき、脳の中では何が起こっているのでしょうか?】という 「愛情と絆の脳科学」をテーマにしたセミナーです。

 西森先生は「オキシトシン」の脳内での働きを調べるため、「オキシトシン」やその受容体を持たない遺伝子改変マウスを作製し、そのようなマウスでは他個体に対する識別能力が低下したり、母性行動が損なわれたり、攻撃性が増したりすることなどを発見しました。

 さらに、「オキシトシン」の脳内作用メカニズムの解明、発達障害の診断や治療法の開発を目指した研究を進めています。

 セミナーでは、「オキシトシン」について、その発見にまつわるエピソードから、最新の研究成果による他者と互いの心を近づけるメカニズムまで、たくさん興味深い内容のお話をお伺いすることができました。

プロフィール
東北大学大学院 農学研究科
教授

西森克彦(にしもり かつひこ)さん
1977年 東京大学農学部農芸化学科卒業。1982年 東京大学大学院博士課程修了。同大学応用微生物研究所助手、東北大学農学部助教授、ベイラー医科大学分子病理学科客員助教授を経て、2001年より現職。
文部科学省「脳科学研究戦略推進プログラム」とは
脳科学研究戦略推進プログラム(脳プロ)は、”社会に貢献する脳科学”の実現を目指す、文部科学省の研究開発事業です。脳卒中などにより身体が不自由になった方の身体機能の回復・補完を目指す研究や、発達障害、うつ病、認知症などの精神・神経疾患の発症のメカニズムを解明し、診断・治療・予防法につなげる研究、またこれらの研究の推進を支える基盤技術開発の研究等を進めています。
http://brainprogram.mext.go.jp/

(※「Mocosuku2015年2月9日付の記事を転載)

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