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話題のピケティって何で注目されてるの?! 働き女子に○○が必要なワケ

2015年3月9日

リスクを怖がらずに自己投資をすることが「格差」に飲まれない一歩となる

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 いま世界的に注目を集める「ピケティ」、よく耳にはするけれどもどんな主張が話題になっているの? セゾン投信代表取締役社長の中野晴啓さんに、FPの高山一恵さんが聞きました。

「資本主義では格差が拡大し、今後も不平等が拡大する」

中野晴啓(なかのはるひろ)さん
セゾン投信代表取締役社長
1987年明治大学商学部卒、西武クレジット(現クレディセゾン)入社。セゾングループで投資顧問事業を立ち上げ海外契約資産などの運用アドバイスを手がける。その後、クレディセゾンのインベストメント事業部長を経て2006年にセゾン投信を設立、2007年より現職。NPO法人元気な日本をつくる会理事。著書に「投資信託はこの9本から選びなさい」(ダイヤモンド社)など。

高山一恵さん(以下、高山):今、話題のピケティについてお伺いします。そもそもピケティについてよく分からない人も多いと思いますが、そもそもピケティとはどういう人ですか?

中野晴啓さん(以下、中野):ピケティは、パリ経済学院の経済学の教授です。まだ44歳ですが、数量経済史の分野では世界的な業績を挙げ、多くの賞を受賞している、フランスの気鋭の経済学者ですよ。

高山:そんな気鋭の経済学者が書いた経済書(21世紀の資本)が世界的にこんなにも売れているのはどうしてなのでしょうか?

中野:ピケティは、世界的な傾向として、一部のトップ層に富や所得が集中し、「持てる者」と「持たざる者」の格差が広がっていると主張しています。実は以前から資本主義社会においては、格差が拡大するという指摘はあったのですが、誰も検証していなかったんです。今回、ピケティは過去200年分の各国の膨大なデータを使って「資本主義では格差が拡大し、今後も不平等が拡大する」と予想したので大きな反響を呼んだんです。

高山:200年分のデータとはすごいですね。実際どのくらいの所得格差になっているのですか?

中野:所得格差の開きが激しいアメリカでは、上位10%の富裕層が国全体の富の7割を占めています。この本が出版されてアメリカで大ヒットになったのはこういう背景があるからなんですね。日本では上位10%の富裕層が国全体の富の3~4割なのでアメリカほどではありませんが、確実に格差は広がってきています。

『21世紀の資本』(みすず書房)
Amazonで購入する
『トマ・ピケティの新・資本論』(日経BP社)
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「r>g」の式に抜けている「リスク」の概念

高山:ピケティの理論を理解する上で、rとgを理解する必要がありますよね。

中野:そうですね。rは「資本収益率」、gは「経済成長率」を意味しています。わかりやすくいうと、rは、株や債券、不動産など資産から得られる収益、gは労働で得られる所得を表しています。ピケティは、資本主義社会においては、常に「r>g」になるとしていて、常に投資で得られるリターンの伸び率が労働賃金の労働率を上回ることを証明しています。

高山:なるほど。資産を持っている人といない人とでは格差が広がるというのはここがキーなんですね。

中野:そうなんです。ただ、ここで重要なのは、r>gの式に抜けているのは「リスク」の概念なんですよ。期待リターンが高いということはそれだけ高いリスクを背負っているということです。例えば、ソフトバンクの孫さんと安定的に雇用される立場の社員とではとるリスクが違うと思いませんか? 孫さんは大きな富を得るかもしれないけど、経営に失敗したら全てを失う可能性がありますからね。だから本来であれば、r>gという式の下に、分母として「リスク」を入れないといけないんです。

高山:なるほど。日本では、このリスクをとるという部分を考えずに「投資で大きく儲けるなんてずるい」という感覚がありますよね。

中野:その通りです。物事はすべて「トレードオフ」の関係にあるので、ハイリスクなものはハイリターン、ローリスクなものはローリターンになるのです。

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