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【江川紹子寄稿 前編】ろくでなし子&北原みのり問題 あの作品は「性欲を興奮せしめ…」るのか

2015年4月15日

ろくでなし子作品の「わいせつ物」認定に関する3つの疑問

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 自身の女性器の3Dプリンタ用データを配布・陳列したとして、わいせつ物頒布やわいせつ物陳列の罪に問われた、ろくでなし子さん。今も議論が絶えないその逮捕・起訴の是非を巡る問題について、ジャーナリストの江川紹子さんに寄稿していただきました。

ろくでなし子さん。保釈後、2014年12月26日に行われた記者会見にて

 率直に言って、ろくでなし子さんの表現活動は、私の好みではない。

 彼女が記者会見の時に見せる指人形などは、確かにかわいいし、女性器をポップに飾ろうという発想には独自性があると思う。けれども私は、その「作品」から芸術性は全く感じ取れないし、そもそも私の趣味には合わない。なので、わざわざ鑑賞しに行く気にはなれないし、まして家に飾りたいなどとは断じて思わない。

 …などと、のっけからネガティヴで挑発的なことを書いてしまったが、私は、いくつかの作品を写真で見ただけだし、ポップアートを鑑賞する目を持ち合わせているわけでもない。彼女のファンは、”アート音痴”の戯れ言と諦めて、この辺りは足早に通り過ぎてもらいたい。

 ともあれ、そんな事情なので、警察が彼女を逮捕し、検察が起訴したと聞いても、私は芸術家の活動が弾圧された、とは思わなかった。しかし、憲法が保障する「表現の自由」で保護されるべきは、高い芸術性をもった作品に限られるのだろうか? そして、彼女の「作品」群は、「わいせつ物」として取り締まられ、刑事罰を課さねばならないほど有害なものなのだろうか? そんな疑問が浮かんだ。

「わいせつ物」認定された「デコまん」とは、そもそもどんな作品?

 ろくでなし子さんの「作品」は、歯科医で口の中の型を取る時に使う印象材で自分の性器を型どり、それに石膏を流し込んで固めたものに、彩色を施し、飾り付ける。彼女はこれを「デコまん」と呼ぶ。「デコ」は、でこでこと飾り立てる意味かと思ったら、そうではなく、「デコレーション」からとったらしい。派手なイルミネーションなどで装飾したトラックを「デコトラ」と呼ぶのと同じ発想である。

 その「作品」といえば、リアルな女性器とはほど遠い。たとえば、性器を型どりした石膏をチョコレート色に塗りたくり、赤や白やピンクのキスチョコ風の飾りやアラザンに似た銀色の粒などをごてごて貼り付けたもの。これは「スイーツまん」と名付けられている。仏像やライトを配置して照明器具のように仕立てたのは「大仏ライトまん」、緑地に黒線でオセロ盤を描き、白黒のコマを並べたのは「オセロまん」、石膏の上に草地のジオラマを載せて兵士のミニチュア人形をあしらったのが「戦場まん」なのだそうだ。そのノリで、女性器をかたどったスマートフォンのカバーなども作っている、という。

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