• ビジネス
  • xTECH
  • クロストレンド
  • 医療
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版
  • 日経BP

混迷する女性の活躍推進にヒントをもたらす

2014年12月25日

『「だから女はダメなんだ」と言われない女性リーダーの心得』著者インタビュー

このエントリーをはてなブックマークに追加
Facebookでシェア
プロフィール
古谷治子(ふるや・はるこ
株式会社マネジメントサポート
代表取締役社長

文京女子短期大学英文科卒業後、東京放送、中国新聞社で9年間の実務経験を経て、人材育成コンサルタントとして独立。1993年、株式会社マネジメントサポートを設立。その後、株式会社リサーチサポート、株式会社マネジメントサポートグループを設立。創業当初から一貫して「女性リーダーの育成」を事業の柱に据え、これまで3000社を超える企業を訪問し、研修、講演を実施している。

 2012年に発足した第2次安倍晋三内閣が成長戦略の中核に「女性の活躍」を据えて以降、企業での「女性の活躍推進」が加速しています。その渦中を、冷静に、かつ熱い思いを持って見つめる女性がいます。このほど『「だから女はダメなんだ」と言われない女性リーダーの心得』を上梓した、マネジメントサポートグループ代表の古谷治子さんです。

 「私が『女性リーダーの育成』を事業の1つに掲げて創業した23年前は、女性の育成に関心を示す企業はほとんどありませんでした。それでも、企業の成長、日本の成長には女性の力が必要であり、男性に比べてビジネススキルやノウハウを学ぶ機会が少ない女性には、教育の場が必要だという思いをずっと抱いてきました」

 こうした思いで、古谷さんは根気強く企業を訪問し、女性のビジネススキルの向上やリーダー育成の重要性を訴え、研修や講演を行ってきました。その数は3000社を超え、女性活躍推進の機運が高まっている近年は、特に数多くの企業から問い合わせや相談があり、最近では毎月10本のペースで女性リーダー育成研修を実施しているそうです。

 「政府が企業に対して、女性登用の数値目標を公表するよう義務づける方針を固めたからでしょう。これまでにも女性活躍推進の波は何度かありましたが、ここへ来てようやく多くの企業経営者が、女性リーダーの育成を喫緊の経営課題と捉えるようになっています」

女性リーダー育成には様々な課題が

 一方で、育成の現場では「様々な混乱が起こっている」と、古谷さんは指摘します。

 「まず一番の課題は、当の女性たちの準備ができていないことです。会社から促されて研修に参加するものの、目的や自身の役割が理解できていない人が多い。これまで女性リーダーのロールモデルが少なく、こうした機会も与えられてこなかったなかで、いきなりリーダー候補とされる戸惑いや不安があるのは無理のないことでしょう。企業側も、その人の資質や能力ではなく、単に年次などで抜擢するケースもあり、双方の理解不足が見受けられます」

 さらに、女性の管理職登用やリーダー育成研修の強化は「男性差別」ではないかとの声も聞こえてくるといいます。

 「これは予想されたことですが、モチベーションの高い女性が本気でキャリアアップを目指し、その環境も整えば、男性が危機感を持つのは当然のこと。男性もそれだけ、企業が女性リーダーの育成に本気で取り組み始めたことを実感している表れとも言えます」

 こうした課題を解決するには、「意識の変革」が重要だと古谷さんは訴える。
 これまでの女性リーダーには、プライベートの犠牲もいとわず、質量ともに男性以上に働いてようやく認められるといったイメージが強い。そんなことができるのはごく一部の“特別な女性”だけで、「自分には無理だ」「そこまでしてリーダーにはなりたくない」と思う女性も多いのも事実。しかしこれからは、目指したいリーダー像を自分で描いていけばいいと、古谷さんは話します。

 「女性の活躍推進がうまくいっている企業には、女性社員が『あんなふうに働きたい』『あんなリーダーになりたい』と思える女性リーダーのロールモデルが必ずいます。企業はそうしたロールモデルをいかに輩出できるかが、今後の女性活躍を成功させる分かれ目になるでしょう。それには、これまでの企業風土や職場環境を見直す必要があります。女性自身も、この波に乗って、新たなステージへの一歩を踏み出してほしいと思います。スキルは学んだり経験を積んだりすることで、あとからいくらでもついてきます。少しずつステップアップして、自信を高め、自分がなりたいリーダー像を体現していってほしいと思います」

 古谷さんはさらに、「女性が能力を発揮して、生き生きと働き続けられる環境を整えることは、決して女性を優遇するわけではなく、性差なく、男性にとっても働きやすい土壌をつくることにつながるのです」と語ります。

 「これまでは女性が結婚や出産・育児でキャリアをあきらめるケースが多かったものの、近年では未婚の男性も増え、親の介護問題に直面するケースも増えています。男性もこうした当事者意識を持って、男女の別なく働き続けられる職場環境に目を向ける必要があるでしょう」

この記事をSNSにシェアする

このエントリーをはてなブックマークに追加
Facebookでシェア

Facebookコメント

※Facebookのコメント機能は、Facebookのソーシャルプラグイン機能を用いて実現してい ます。本機能、およびコメントの内容について、日経ウーマンオンラインは一切の責任を負い ません(日経ウーマンオンラインからのコメントを除く)。また、コメントを非表示にしたり、機能を停止することがあります。

関連キーワードから記事を探す
お仕事術就職・転職働き方

Topics

CloseUp

WOL Selection

PAGE TOP

ログインしていません。

  • ログイン
  • 無料会員登録

Pickup

Focus

最新刊のご案内

仕事を楽しむ 暮らしを楽しむ日経ウーマン 10月号

もっと健康に、もっと美しく日経ヘルス 10月号

働くママ&パパに役立つウェブマガジン日経DUAL 9月号

まんがで分かる!やせる食べ方

毎日がラクになる片づけルール

日経ウーマンオンライン おすすめの本

日経ウーマンオンライン

広告をスキップ