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俳優・松坂桃李さん×全盲の弁護士・大胡田誠さん「あきらめない」対談

2014年12月1日

迷ったら、「心が温かい」ほうを選ぼう

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全盲でありながら司法試験に合格した大胡田誠さん。

その半生を原案にしたテレビドラマが放送されることになった。

主役を演じる松坂桃李さんと、撮影の秘話や、お互いの仕事への向き合い方などについて語り合った。

 全盲でありながら司法試験に合格した大胡田誠さん。その半生を綴った著書『全盲の僕が弁護士になった理由』(日経BP社)が、同名の2時間ドラマになりました(12月1日、月曜日、21時からTBS系列で全国放送予定)。主役を演じる松坂桃李さんと、撮影の秘話や、お互いの仕事への向き合い方などについて語り合いました。(前回の記事はこちらをご覧ください)

松坂桃李:お久しぶりです。ドラマをご覧になったそうですね。

大胡田誠:原案者の特権として、人より少し早く見せてもらいました(笑)。わが家で友人、知人を集めて大試写会を開いたんですよ。

 皆、すごく喜んだし、楽しんだし、最後には号泣していましたね。

――お2人は大胡田さんの著書『全盲の僕が弁護士になった理由』を元にしたドラマが縁で知り合われたのですよね?

大胡田:はい。僕の勤める弁護士事務所に来てくれたのが最初だったと思います。その時から、今日会ってこうやって話しているのと変わらず、柔らかで人を包み込むような優しさのある人だなと感じました。

松坂:僕こそ笑顔で迎えてくださって、すごく温かい方だなと思いましたよ。

ドラマの主役を演じる松坂桃李さん(左)と大胡田誠弁護士(写真:藤本和史、以下同)

大胡田:実はね、お会いする前は有名な俳優さんだし、全然違う世界の人だからと少し緊張していました。でも、松坂さんが僕をリラックスさせてくれるように話していただき、すぐに打ち解けられたんですよ。

いつもポジティブさを発信し続けている方だなと

松坂:僕の方は、お会いする前に大胡田さんの本を読ませていただいていたんですが、そこからは柔らかな文章ながらも芯の強さ、内に秘めた熱のようなものを感じていました。

 それは実際にお会いしても変わらなかったですね。火、炎のような熱ではなく、前向きさ、明るさといった方がいいかもしれません。いつ僕がお会いしてもネガティブな言葉は一度も聞いたことがない。むしろ、どんな高い壁にも立ち向かうポジティブさを発信し続けている方だなと。

――松坂さんは役作りのために、大胡田さんに密着取材されたそうですね?

松坂:今回演じた大河内健介は、大胡田さんがモデルですから当人に密着するのが何よりかなと思ったんです。個人的にも過去にそういう作品がないか洋邦画問わず探したんです。しかし、日本の作品では特に全盲の人を演じる時は、サングラスをかけていることが多くて(苦笑)。

大胡田:そうなんだ! さすがに法廷でサングラスはかけられないよね(笑)。

松坂:いいヒントになったのは、アル・パチーノが演じた映画『セント・オブ・ウーマン』。サングラスをかけなくても、まるで目が見えないかのように演じているのを見て勇気が沸いてきました。でも、実際に演じるにあたり、密着させてもらったことが本当に役に立ちましたね。

大胡田:例えばどんなことが?

松坂:ほぼ全てです(笑)。たとえば上着を着たり鞄から何かを取り出そうとしたりする動きもそうですし、ものを食べるにしても、それが箸なのかスプーンなのかでも違ってきます。そういった細かいところは特に。

大胡田:そんなところまで、じっくり観察していたんですね。すごいな……。

細かいところは丁寧に嘘がなるべくないように演じたかった

松坂:ドラマ、フィクションだからこそ、細かいところは逆に丁寧に、嘘がなるべくないように演じた方が物語に説得力が生まれるのかなと思ったんです。

大胡田:そういう妥協しないプロフェッショナルな姿勢は、密着していただいた当初から感じていました。最初からずっとビデオカメラを常に持って、気になるしぐさや行動を必ず記録していたでしょう? きっと後で繰り返し確認するんだろうなって。

松坂:僕の方こそ、密着することでプロの仕事を見せていただきましたよ。依頼人に接する時の真摯な姿勢……。実は、僕はあのとき生まれて初めて本物の弁護士さんと会って話をしたんですが、弁護する相手にこんなにも心を配って接するんだと感心しました。ご自宅での大胡田さんの夫としてや父親としての顔を既に見ていたので、そのギャップの大きさに驚きましたよ(笑)。

大胡田:わが家で松坂さんが妻と一緒にカレーを作って食べたときに、本当にさりげなく「ここにお皿を置きますよ」とか「らっきょうを乗せましょうか」とすごく細やかに気配りしてくれたんです。その好青年ぶりに妻も一気に大ファンになりましたね(笑)。

 子供たちにとってみると松坂さんはヒーロー。アンパンマン、ドラえもんの次に覚えたすごい人じゃないかな(笑)。

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