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自分の子を愛せず、手本もなくて

2014年10月24日

川村妙慶が働く女性の悩みにお答えします その4

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【相談】
子どもを愛せず、何一つ親らしいことができません。子どもからは母親失格と言われる始末。厳格な親に育てられた私は、親の愛情を感じられないまま大人に。親を尊敬できず、手本にできる人もいません。私が母親失格なのはそのせいですか。誰を手本に生きていいのか分かりません。
京都府 K.Tさん

母とはこんなものという理想の
イメージにとらわれず、そのままを生かして

 ようこそお便りくださいました。あなたなりに一生懸命にお子さんと向き合っておられる姿が伝わってきます。実は同じ境遇で悩む方は多いのですよ。

 さて、「母」とはどのような存在でしょうか。私自身は、父を早くに亡くし、母が教員をしながら育ててくれました。ましてや、父が残したお寺も守りながらだったので、大変だったと思います。私は忙しい母の姿を見るばかりで、会話はほとんどできませんでした。

 そんな母の姿に「自分のことは自分でしろ!」という厳しさしか感じなかった私は、ある日「外では素晴らしい教員かもしれんが、家では子どもに何もしてくれない母親や!」と責め立てました。

 すると母は、「そうなんや! 何もできん母親なんや。そんな中おまえはこうして育ってくれた。何もできない母ちゃんを認めてくれた。南無阿弥陀仏」と涙をこぼしました。

 教員らしいもっともらしい言葉を発するかと思いきや、丸裸の自分をさらけ出したのです。そして母は、夜の街に学生の補導のために出ていきました。

 こっそり後をつけてみたら、シンナーを吸っている学生の隣に座り、彼の頭を触りながら、「もういいか。気がすんだか?」と声をかけていました。母は、すべての人を母親として包み込んでいたのですね。

 私たちは、「母とはこういうものだ」というイメージを強く持ちすぎているのかもしれません。

 母という字を書いてみてください。バランスの取れない字です。末広がりの安定感のある字だったらいいのに、そうではない。母も完璧な人間ではなく、不安定の中で生きているものだと教えてくれるようです。

 如衆水入海一味〈にょしゅうしにゅうかいいちみ〉(「正信偈〈しょうしんげ〉」)

 地球上にはさまざまな人が住んでいて、生きてきた環境で受け止め方は皆違います。自分の意見だけが絶対でしょうか。

 どんな川の水でも海へと流れ込めば、皆一様に塩味となるように、共に同じく救われていく大切な命なのです。私たちは、分け隔てもない「一味」の世界に生かされているのです。

 そういえば、「海」という漢字には「母」という字が含まれていますね。母なる阿弥陀さんがすべてを受け止めてくれるのですよ。

 あなたが一生懸命に子どもさんと向き合い、共に育てられたらいいのです。子どもがいて、初めて「親」になるのです。誰のまねをする必要もありません。

 どうか、人間味のある、あなたをそのまま生かしてくださいね。

回答者
川村妙慶
川村妙慶さん
1964年、福岡県生まれ。真宗大谷派僧侶(京都正念寺坊守)。広島経済大学客員教授、NHK・読売・中日文化センター「心が元気になる講座」講師。著書に『女の覚悟」(講談社)、『大丈夫なんとかなるから(?ベストセラーズ)、『悩む女こそ幸せになれる』(講談社)他多数。趣味は着物、ヨガ、喫茶店めぐり。正念寺(京都市)在住。

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第3回「魅ならい塾」概要

日時:2014年10月28日(火)18:30~21:30終了予定(18:15開場)
場所:ホテル椿山荘東京(東京都文京区)
主催:日経ウーマンオンライン魅ならい塾
協力:長沼静きもの学院
定員:先着100名 ※定員に達し次第募集は終了いたします
参加費:1000円(税込)
■■「和の心に魅ならう~シンプルライフのススメ」

<講師>
僧侶/アナウンサー
川村妙慶さん

お釈迦様の教えを基に「生きがいを持って生きる」をテーマに全国で講演活動を行う。僧侶の立場から「聞く」ことの大切さ、アナウンサーの立場から「伝える」ことの大切さを教える。2007年にはヤフーで人名検索1位になるほど、カリスマ僧侶として注目を集める。ブログ「日替わり法話」は17年間毎日更新。毎日6万のアクセスと一日約100通の悩み相談が寄せられる。
現在は広島経済大学客員教授やNHK・読売・中日文化センター「心が元気になる講座」講師も務める。
著書に『女の覚悟」(講談社)、『大丈夫なんとかなるから(?ベストセラーズ)、『悩む女こそ幸せになれる』(講談社)他多数。
NHK第2文化番組「こころを読む」(毎週日曜日午前6時45分・再放送:午後1時20分~)では10月5日から「泥の中で笑う 身と心をほぐす13の智恵」を放送予定。
趣味は着物、ヨガ、喫茶店めぐり。正念寺(京都市)在住。

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取材・文/竹島由起 構成/黒住紗織(編集部)

日経ヘルスプルミエ2013年 秋号掲載記事を転載
この記事は雑誌記事執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります

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