• ビジネス
  • xTECH
  • クロストレンド
  • 医療
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版
  • 日経BP

本好き注目!書評合戦ビブリオバトルとは

2014年6月10日

気になる本が必ずある!熱き書評合戦で面白い本を発掘しよう

このエントリーをはてなブックマークに追加
Facebookでシェア

 突然ですが、「ビブリオバトル」という言葉を知っていますか?
 「ビブリオバトル」とは、今、本好きの間で大注目を集めている書評合戦のことです。

 この書評合戦は、立命館大学情報理工学部准教授の谷口忠大さんが、京都大学の研究員時代に考案したもの。
 今では、全国の書店やイベントスペースなどで、このビブリオバトルが開催されています。もちろん誰でも参加できます。

 ビブリオバトルのルールは、いたってシンプル。

ビブリオバトルのルール
1 発表参加者が読んで面白いと思った本を持って集まる。

2 順番に一人5分間で本を紹介する。

3 それぞれの発表の後に、参加者全員でその発表に関するディスカッションを2~3分行う。

4 全ての発表が終了した後に「どの本が一番読みたくなったか?」を基準とした投票を参加者全員で行い、最多票を集めたものを『チャンプ本』とする。
2では、いかにその本を愛しているか、いかに面白いかを熱烈アピールしまくります。5分たったら強制的に終了。逆に時間があまっても、5分たつまでは壇上にいなければならなりません。
3では、観客から発表参加者に対して質問をしたり、意見交換を行ったりします。

 面白いのは、どんなにプレゼン力が高くても、たとえ笑いをとっても、本の魅力が観客に伝わって「読みたい」と思わせなければダメってこと。逆に、どんなにつたないプレゼンでも、噛み噛みでも、観客がグッとくれば勝ててしまう。
 つまりは、その本に対する愛、情熱を、どれだけ多くの人の心に響かせられるかがキモになってきます。

 5月中旬、ニフティが運営するイベントスペース「東京カルチャーカルチャー」にて、第2回ビブリオバトル社会人大会決勝戦が開催されました。
 この日会場に集まった観客は、20~30代の男女が80人以上。発表参加者は、一般社会人部門として前半に5人、ゲスト部門として後半に5人。計10冊もの本が紹介されます。

 今回は、編集部が胸を打たれた3人のプレゼンをご紹介します!

 まずご紹介したいのが、ゲスト部門で見事優勝した、ノンフィクション書評家の東えりかさんの紹介本。

高田大介著『図書館の魔女』(講談社)
Amazonで買う
楽天ブックスで買う
ジーンとくるほど情熱的なプレゼンを披露する東えりかさん。

 息継ぎする間もなく一気にしゃべり倒した東さん。圧倒的に心のこもった、かつ巧みなプレゼンを、文字でお楽しみ下さい。

 私はHONZというノンフィクション紹介サイトの副代表をしています。今回もノンフィクションにしようかな、と思ったのですが、私の昨年もっとも面白かった小説を持ってきました。『図書館の魔女』。高田大介さんによる、一作目にしてメフィスト賞を獲ったファンタジー小説です。実は、私が小説を読むことはほとんどありません。年間読む約250冊の本のうち、約200冊がノンフィクションです。小説は本当におもしろそうなものか、お仕事で必要なときだけしか読みません。

 これは、私が長年恩義を感じている、ある編集者から「一生のお願いだから読んでくれ」と言われたものです。とりあえず、という気持ちで本を開き、30ページほど読み進めたところで「これはとんでもない本だ!」と驚愕しました。

 内容を、さわりだけ簡単に言います。というのも、あまり語ってしまうと興をそがれてしまうタイプの本だから。とにかく「おもしろいんだよ!」ってことだけを伝えたいから。

 少女と少年が主人公です。少女の名前はマツリカ。図書館の魔女と呼ばれています。図書館の中で“すべてを統(す)べる者”として、おじいさんから任命されます。何をするかというと、図書館のあらゆる文献を読み、政治に対して口を出すんですね。政治家は、政に際しマツリカにお伺いを立てる。そうしてOKが出れば、世の中のいろんな物事が動く。そんな世界が舞台です。少年の名はキリヒト、ボディガードです。言葉を統括するべきマツリカなのに、彼女はしゃべることができない。言葉はみな、キリヒトとの特殊な手話によってかわされ、世の中に発信されていきます。

 何がすごいかというと、魔法も怪獣も国同士のいざこざも出てくるファンタジーでありながら、その事象のひとつひとつがすべて物語の中で説明がつくようになっているんです。栗本薫さんの『グイン・サーガ』という長編がありますが、それに似たところのあるファンタジーにして、政治学、地政学、物理学、生物学、そのすべてを小説の中で高田大介さんは紹介していくんです。読者がそのすべてを納得してから物語が進むようになっています。

 こんなに長い小説ですから、私でも2週間かかりました。でも、忘れることがないんです。本を閉じても物語がずっと続いていってくれるんです。これを読んで強く感じたのは、物語というのは納得しながら読み進めていくものなんだな、そして「天才ってやっぱりいるな!」ということ。

 やっと口コミでも広まり始めました『図書館の魔女』。現実世界の図書館でも、きっと貸し出し中が続いていることと思います。でも、ぜひ読んでみてください。こんなにいい本って、あるんです!


この記事をSNSにシェアする

このエントリーをはてなブックマークに追加
Facebookでシェア

Facebookコメント

※Facebookのコメント機能は、Facebookのソーシャルプラグイン機能を用いて実現してい ます。本機能、およびコメントの内容について、日経ウーマンオンラインは一切の責任を負い ません(日経ウーマンオンラインからのコメントを除く)。また、コメントを非表示にしたり、機能を停止することがあります。

関連キーワードから記事を探す
エンタメ旅行・お出かけ

Topics

CloseUp

WOL Selection

PAGE TOP

ログインしていません。

  • ログイン
  • 無料会員登録

Pickup

Focus

最新刊のご案内

仕事を楽しむ 暮らしを楽しむ日経ウーマン 12月号

もっと健康に、もっと美しく日経ヘルス 12月号

働くママ&パパに役立つウェブマガジン日経DUAL 11月号

一生お金に困らない!お金がどんどん増える本 ミニサイズ新装版

まんがで分かる!やせる食べ方

日経ウーマンオンライン おすすめの本

日経ウーマンオンライン

広告をスキップ