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仲秋の季節に読みたい「月の絵本」

2013年9月19日

おとなも楽しめる絵本&神秘的な気分を味わえる写真集

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秋半ば、月が最も美しく見える季節となりました。

そこで、おとなでも楽しめる、月にまつわる絵本をご紹介します。

ゆっくり絵本を読んでお月様に思いを馳せれば、

日ごろのストレスもふっと和らぐかもしれません…!

日本最古の物語は月が舞台!

『かぐや姫』円地文子・文、秋野不矩・絵(岩崎書店、1575円)
 お月さまの絵本といって一番に思い出すのは、日本最古の物語と言われる『竹取物語』、つまり『かぐやひめ』の物語です。

 竹取を生業とする翁が、ある日竹林で光輝く竹を見つけます。不思議に思って近寄ってみると、竹の中には小さな美しい女の子。連れて帰って育てたところ絶世の美女に成長します。世の男たちの多くが彼女と結婚したいと憧れ、高貴な身分の5人の男たちが求婚するも、姫は無理難題を出して彼らを退け、ついには月に帰ってしまうというお話です。かぐや姫はもともと月の都の住人で、旧暦8月15日の満月に、迎えに来た天人とともに、月の世界へ帰っていくのです。

 誰もが知る有名な昔話ではありますが、おとなになって読み返すと、多くの男に愛され、何不自由ない暮らしをしながらも、常に心乱れ、月を思ってさめざめと泣くかぐや姫の女心に、共感してしまう人も多いのではないでしょうか。女性の生理周期は、月の周期とシンクロしているとも言われますから、月のバイオリズムに影響されて、センチメンタルな気分になってしまうこともきっとあるのでしょう。

 満月は、狼男の伝説などにもあるように、古くから人の心を惑わせる妖しい力があると信じられていました。平安時代中期に書かれた日記文学『更級日記』でも、月の光に照らされながら作者(菅原孝標女・すがわらのたかすえのむすめ)と物語を交わしていた姉が突然「このままわたしがゆくえなくどこかへ行ってしまったとしたらどう思う?」と語りだし、作者がそれをとても不安に思ったと記されています。


ページが大きく開いて空が広がるアイデア本

『パパ、お月さまとって!』エリック・カール・文・絵、もりひさし訳(偕成社、1680円)
 日本でも絶大な人気を誇るエリック・カールの絵本です。夜空に黄色く光る大きなお月さま。手をのばせば届きそうにも思えて、お父さんやお母さんに「とって」とわがままを言った覚えのある人もいるかもしれません。

 この物語では、娘のモニカに「パパ、お月さまとって!」と頼まれたパパが、“ながーいながい”はしごを、“たかーいたかい”山のてっぺんにたててお月さまへとのぼっていきます。このシーンでは、折りたたんであるページを4倍の大きさに広げることができます。お月さまの高さが伝わる場面です。月に上ったパパはモニカのために、月を持ってかえろうとしますが、満月の月は大きすぎて運ぶことはできません。けれども少しずつ月は小さくなって、パパはモニカに月を持って帰ることができるのです。

『かぐやひめ』では、姫の出した無理難題をかなえられる男性はひとりもいなかったのですが、モニカのパパは、見事、娘の願いを叶えてくれます。美しい夜空の青と、かわいらしい黄色の星、そしてお月さま。いつまで見ても見飽きない美しい絵本です。

おいしそうなお月様を味わってみたい…!

『お月さまってどんなあじ?』マイケル・グレイニエツ・文・絵、泉千穂子訳(セーラー出版、1575円)
 「お月さま取って!」と頼む子どもは、月を取ってどうしたいと思うのでしょう。やっぱり「食べてみたい!」と思うのでしょうね。お月さまはきっと、甘酸っぱくて、ちょっと冷たい、氷菓子のような味がするはず。いやいや、違うでしょ、やっぱり焼きたてのチーズケーキみたいに甘くてやわらかいんじゃない? 誰もが自分が思う「お月さまの味」を持っているはず!

 この絵本に登場する動物たちも、それぞれの思いで「お月さまってどんな味?」と思っていました。とにかく、まずはかじってみようと高い山の上に上ったカメは、まだまだ高さが足りないことに気づき、ともだちのゾウを呼びます。やっとお月さまに届くかな、と思った瞬間、お月さまはひょいっと逃げてしまいます。次にシマウマを呼んで、キリンを呼んで、ライオンを呼んで……。次々と現れる動物たち。

 そして「あとちょっと、あとちょっとでお月さまに届くよ!」というわくわくした感じは、まさに絵本の王道。いつのまにか、子どものころのいたずらな好奇心が戻ってきていることに気付きます。

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