ブログが日本で広がり始めて約10年、その後、4~5年前からはTwitterやFacebookが登場し、ソーシャルメディアの環境も大きく様変わりした。この時代、ブログはどのような位置づけになっているのだろうか。
トレンド総研が、インターネットユーザー1000人を対象に行った「ブログに関する意識・実態調査」では、「ブログは自分の主義・主張を書き込むところ」という意識を持つ人が多かった。(1000人のうち500人は定期的にブログを更新している人・、残りの500人はブロガーではないネットユーザー/男女比は、ブロガーが男性51%、女性49%。インターネットユーザーは、男性61%、女性39%)
ブロガーに、「自分の主義主張を書き込むところ」として、どのサービスが当てはまるかを聞いた問いでは、「ブログ」(50%)、「Twitter」(42%)、「mixi」(38%)と続いた。自由回答からは、「通常のSNSでは、書き込んだ内容がつながりのある人の画面に強制的に表示されるが、ブログは読者が自分の意志で読みにきてくれるもの。そのため、読む人の負担を気にせず、気ままに書き込める」と考えている人が多いことがうかがえた。
また、ブログのメリットとして、「書き方やデザインの制約が少なく、自分なりにカスタマイズできる」といった「自由度の高さ」を挙げる意見が目立った。
「メッセージ性が強いと思うソーシャルメディア」を尋ねたところ、これも「ブログ」(34%)がトップで、以下、「Facebook」(28%)、「Twitter」(18%)が続いた。
更新するとき、PCとスマートフォンのいずれから作業するかを尋ねた問では、PCが87%、スマートフォン23%で、PCが圧倒的に多かった。
ブログを更新した後、SNSで更新したことを告知している人が33%。そして、2つ以上のブログアカウントを持ち、更新している人も33%だった。
「自身の考え方や要望は、周囲の人に誤解なく理解されていると感じていますか?」との質問に対して、5段階の選択肢で答えてもらったところ、「とても理解されていると思う」と回答した人の割合は、一般のインタネットユーザーに比べてブロガーの方が、有意に高い結果となった。これを受けて、調査報告では「ブログのメッセージ性の強さによる影響が多分にあると考えられ、ブログを通じたコミュニケーションは、周囲の人からの理解を促している」と結んでいる。