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マヤの聖なる泉で“特別な日”に起きること

2013年8月12日

聖なる泉、「セノーテ」の謎に迫る

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 メキシコ・ユカタン半島のマヤ遺跡を調査した考古学者たちが、セノーテと呼ばれる聖なる泉と、都市遺跡チチェンイツァのピラミッド「エル・カスティージョ」の謎に迫る。
(※『ナショナルジオグラフィック』8月号の話題の記事より)

 中米で栄えたマヤ文明。石のピラミッドを築き、驚くほど正確な暦を作ったマヤの人々は、セノーテと呼ばれる泉と洞窟に、雨の神チャクが宿っていると信じていた。

 今でもメキシコのユカタン半島では、農民たちが供物を捧げてこの神に祈り、雨乞いの儀式を行う。

 石灰岩の陥没部にできるセノーテは、河川のないこの地で唯一とも言える、貴重な水源だ。3500カ所を超す泉がはるか昔から雨水をたたえ、人々の命を支えてきた。

 メキシコの水中考古学者ギエルモ・デ・アンダは、こうしたセノーテに注目してきた。都市遺跡チチェンイツァにほど近い泉、オルトゥン・セノーテなどで調査を進めている。

泉で見つかった供物の数々

 2010年の潜水調査では、水中の岩棚でさまざまな遺物を発見。数百年前にマヤの人々が神に捧げた供物とみられ、人間の頭骨、土器、犬や鹿の骨、儀式用とみられる両刃のナイフなどが整然と並んでいた。

 泉の底にも、円柱の破片や、ジャガーの頭をもつ半人半獣の神像、さらにチチェンイツァの戦士の神殿で見つかったのと同じような男性の像が沈んでいた。この泉が神聖な場所だったことは間違いなさそうだ。

 さらにデ・アンダは今年、ある仮説に基づいて、考古学者のアルトゥーロ・モンテロとともに現地調査を実施した。毎年5月23日と7月19日、この辺りでは太陽が天頂を通過し、陽光が真上から垂直に降り注ぐ。この現象とオルトゥン・セノーテのつながりを確かめようというのだ。

 太陽が天頂を通過した5月23日の翌日、地下20メートルの水面へと下りていく。

泉の奥へ――オルトゥン・セノーテに下りていく考古学者のギエルモ・デ・アンダ。太陽が真上に輝き、陽光が垂直に水中へと差し込むのは7月のこの日を含め年2回。地上にも同じ日の光をとらえるために建築物が造られたと、デ・アンダは考える(Photograph by Shaul Schwarz/National Geographic)

 セノーテ内部の天井は、巨大なドームのようになっていた。狭い開口部は、四角く削られている。いにしえのマヤ人が考えた宇宙の形を表現したのかもしれない。そこから差し込んだ一筋の陽光が鍾乳石に反射し、炎のようにゆらめいていた。

 太陽の光を受けて泉の縁も明るく輝き、いつもは暗い水面が青緑色に澄みわたる。陽光はほぼ垂直に差し込んでいる。前日、太陽が天頂を通過したときには、光はまっすぐ泉の底まで達していたはずだとモンテロは確信した。

 このセノーテは、古代マヤ人が太陽の天頂通過日を知るために用いた、いわば「聖なる日時計」だった可能性があるのだ。

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