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親との距離の取り方、見つけ方

2013年8月14日

【30歳から始める親との関係】父や母をもっと理解したい!

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いつになっても娘の行動に口を出してくる父や母。

でも、「どうしてそんなことを言うんだろう?」と、考えてみたことはありますか?

高度成長期に懸命に働き、家族を養ってきたからこそ出るその言葉の背景を知ることが

お互いの理解が深まるヒントになります!

「理解して」は、もう卒業! 自分から歩み寄る再出発

 「『仕事を持って自立しなさい。結婚はどうするの? 孫はいつ?』。親は無理な要求ばかり。私の意見も聴いてほしいのに…」

 親なんだから自分のことを分かってほしいという子どもの願いは尽きないが、ここではさらに一歩踏み出し、仕事を持ち自立した女性として親との関係の築き方を見つけていきたい。

 「まず、親がなぜそんなことを言うのか、過ごしてきた時代背景や社会構造を考えることが、理解につながる」と話すのは、中央大学教授の山田昌弘さん。「“頑張れば成果が出る”高度成長期に働いてきた親の世代にしてみると、今の若い世代が頑張っても仕事が見つからない、なかなか結婚できない、正社員になれない、そんな現実が理解しづらいのです。つい“実行しないのは頑張っていないのでは”と思い、口に出してしまう。時代による社会構造の差異が、価値観の違いを生み出しています」

 口を出しすぎる過干渉な親も、悩みの1つ。「特に母親は娘を自分の分身的存在として愛情を注いできています。突然、口を出すなと言われるとこれまでの母の存在を否定された気分になってしまいます」と山田さん。娘を心配し、愛情から出てくる言葉でもあることを忘れずに対応したい。

 一方で、自分の意見を受け入れてもらうには、伝え方を改めて考え直す必要がありそうだ。臨床心理士の中村延江さんは、「親を客観的に見て、接することが大人としての付き合い。しかし、批判的になることとイコールだと勘違いしてはいけません。“その考え方はおかしい”“矛盾している”と批判するだけでは、思春期の10代の自己主張で止まっている状態」と注意を促す。

 では、どういったコミュニケーションが理想的なのだろう。「相手と自分の考えや望んでいることを考慮し、折り合いをつけて物事を話すことが、大人としての自己主張。友人や同僚には上手に意見調整ができるのに、家族となると『言わなくても分かるでしょ』という甘えが出たり、腹が立ったり、冷静さを失いがち。親といえども1対1の個人として意見の擦り合わせを」

 最終的に重要なのは自分が主体となって関係を作っていこうとする意志。「“これから親とどんな関係を築きたいのか”と立ち止まって考える機会を持つことが大事。そして、その理想に向けて、歩み寄っていくことが、親との関係作りの再スタートです」(中村さん)。30歳からの親子関係は、あなたのリードで踏み出そう。

まずは母を理解しよう!
母世代が育った背景(50~60代前半)

 学歴があっても、就職後は、結婚退職が当たり前。仕事や夢を諦めて専業主婦になった人も多かった

信条「娘には自分の分も幸せに」
1.幼少期   2.学生→就職
物があふれ、学校制度なども整備された戦後に生まれた。学校に通えなかった祖母世代が、娘には良い教育を与えることに力を入れ、家事手伝いは免除された。そのため「祖母の味」などの家族の伝統が引き継がれにくかった   戦時中で、高等学校進学や女性の就職がかなわなかった祖母世代とは大きく異なり、大学まで進学することが多かった母世代。卒業後は就職をして働く人が多かったが、男女雇用機会均等法の施行前で、男性の補助的な仕事や事務作業が主だった
 
3.結婚   4.現在
大学進学・就職は、男性と同じように選択肢があったが、就職後は「寿退職」が女の幸せとされた時代。職場恋愛からの結婚が多く「結婚=家庭に入り子どもを育てる」ことが世間の共通認識。自分が諦めた仕事や夢を、娘に託して育ててきた   専業主婦だった母にとって、子どもの就職や結婚が、子育ての成果であり、喜び。働き続けた母親も育児や家事と仕事の両立に苦しみ、走り回った生活に一段落。両者とも、やっと余暇を考えるゆとりができ、改めて自分の人生を考える時期に
母へのアプローチ方法
「ありがとう」「いつも助かるわ」と感謝を言葉にする
「仕事を持ち、経済的に自立したとはいえ、実家にいるときには洗濯、掃除、食事の準備などを当たり前のようにやってもらっている人も多いはず。親といえども大人として1対1の付き合いをするには、家事をできる限り手伝い、やってもらったときには感謝はきちんと言葉にして伝えましょう」(中村さん)
否定せずに、まずは話を聴いてあげる
「子育てが人生の中心だった母世代。愛情をかけてきた娘は自分の分身的存在なのです。家庭が生活の軸だったので、外との懸け橋が娘でもある。だから、娘に否定されることが、一番つらいのです。一歩大人になって、まずは話を聴いてあげることで、母も心をほどき、お互いの距離も縮まるはず」(中村さん)

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