トレンド総研がまとめた調査結果によると、2013年夏は、開業・創始から10周年や20周年などキリのよい年次を迎える観光地や名所、施設が注目を集めそうだという。
小学生の子供を持つ30歳代―40歳代既婚男女500人に、今年周年記念を迎えるスポットに関心があるか尋ねたところ、73%が「行ってみたいところがある」と答えた。
息子と一緒に行きたい周年記念スポットを挙げてもらうと、「東京ディズニーランド(東京ディズニーリゾート):30周年」が1位、「Jリーグ:20周年」が2位、「黒部ダム:50周年」が3位だった。
娘と一緒に行きたい周年記念スポットは、1位「東京ディズニーランド(東京ディズニーリゾート):30周年」、2位「黒部ダム:50周年」、3位「六本木ヒルズ:10周年」となった。
今年はこのほかにも、出雲大社(約60年に1度)や伊勢神宮(20年に1度)の「遷都イヤー」でもあり、全国的に大きな節目を迎えるスポットが多い。周年記念スポットでは記念イベントが開催されるところも多く、特別な盛り上がりが期待される。
また「子供時代の思い出の場所に自分の子供とも出かけたいと思うか」との質問には81%が「そう思う」と答えた。その理由として「子供の頃に感じた想いを子供と共有したい」(45歳女性)、「自分が体験したことを子供がどう感じるか聞いてみたい」(39歳男性)などの意見が寄せられた。
世代・トレンド評論家の牛窪恵氏によれば、最近は二世代・三世代型のレジャーが人気を呼んでおり、かつて自分が味わった感動や体験を家族間で共有したいという「思い出の想起」が背景にある。こうした傾向とあいまって、今年の夏は多くの親・祖父母世代が、周年記念スポットで子供や孫と大切な思い出を作りたいと考えるだろうと、同氏は分析している。
■関連情報
・トレンド総研のWebサイト www.trendsoken.com/
取材・文/鈴木 英子=ニューズフロント