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阿部寛×行定監督「女の胸」が男に訴えるもの

2012年12月27日

映画「つやのよる」の女をめぐって<試写会ご招待>

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 行定勲監督のセンセーショナルな最新作「つやのよる ある愛に関わった、女たちの物語」。直木賞作家・井上荒野さんによる同名小説を、恋愛映画に定評のある行定監督が完全映画化し、シリアス・ドラマからコメディーまで演じこなす演技派俳優・阿部寛さんが主演を務めています。

 本作は、「艶」という謎の女によって翻弄される男たち、女たちが、本物の愛のありかに気づく、恋愛アンサンブル映画。阿部さんをはじめ、小泉今日子さん、風吹ジュンさん、大竹しのぶさん、真木よう子さん、野波麻帆さん、忽那汐里さんら、豪華キャストが様々な愛の物語を演じています。

 公開は1月26日。映画の詳しいあらすじ・解説は後日ご紹介します。まず今回は、行定監督と阿部さんの対談をお届けします。

★試写会ご招待もあります(記事文末をご覧ください)

――「つやのよる」には、6人の主要な女性キャラクターが出てきますが、男性から見て、彼女たちをどう思いますか?

行定勲
1968年8月3日、熊本県出身。1997年、「OPEN HOUSE」で長編劇場映画デビュー。2000年公開の次作「ひまわり」は第5回釜山国際映画祭で国際批評家連盟賞を受賞。2001年の「GO」では第25回日本アカデミー賞最優秀監督賞を受賞し、一躍脚光を浴びる。主な監督映画に「きょうのできごと a day on the planet」「世界の中心で、愛をさけぶ」「北の零年」「春の雪」「クローズド・ノート」「遠くの空に消えた」「パレード」「今度は愛妻家」などがある。「パレード」は第60回ベルリン国際映画祭で国際批評家連盟賞を受賞した。

行定:そうですね、不思議なことに6人みんな、今ある状況から逸脱して新しい生活を目指すとか、成長するとか、そういう話にならず、現状維持なんです(笑)。それぞれ状況が違うけれど、6人とも男との距離感や関係が危うい。男たちは愛というものを明確にせず、女たちは愛というものは何なのかを必死に探究している話なんですね。

阿部:彼女たちの生きざまは、関わってきた男たちが、その女性たちに対してどういう風に接しているかで見えてくると思うんですね。女性は、相手によって生き方を順応させる。ここに登場する女性たちは、それぞれ相手のタイプが違うんですよね。

行定:そう。小泉さんが演じる環希、僕はこういう人、多いんじゃないかと思いますね。旦那の浮気や悪さを分かっていつつも、知らない素振りをしている。ただ、捕まえるところは捕まえている(笑)。プライドがあると言ってしまえば簡単ですけど、なんでそこから逸脱しないんだろうなぁと。リアリティがあるよね。

阿部:環希の場合は、社会では地位が確立されているけれど、浮気を重ねて妻の目をごまかすような夫を持っている。気づかれても平然としているような男(笑)

行定:彼女は、「愛を逃さないでキープし続ける」タイプだね。野波さん演じる湊は「頭で考えるのではなく、肉体で感じる愛」

阿部:どうにもならない恋愛をしながら、さらにもう1人、きっと駄目になるだろうと分かっている不思議な相手と恋愛をする(笑)

行定:風吹さん演じるサキ子は、安住の下にいたのに、突然、夫の裏切りを知って失意に落ちるけど、女性として自分を成り立たせるために負けられないと思っている。真木さん演じる百々子は、「完全に受け身の愛」。僕は、これが一番多い女性のタイプだと思うなぁ。

阿部:結婚してくれない男を、ずっと思い続けているんですよね。

阿部寛
1964年6月22日、神奈川県出身。1983年、大学在学中にモデルデビュー。1987年に映画デビュー。主な出演映画に「トリック」シリーズ、「雨鱒の川」「姑獲鳥の夏」「奇談 キダン」「バルトの楽園(がくえん)」「アジアンタムブルー」「バブルへGO!! タイムマシンはドラム式」「大帝の剣」「自虐の詩」「チーム・バチスタの栄光」「歩いても 歩いても」「青い鳥」「麒麟の翼~劇場版・新参者~」「天国からのエール」「テルマエ・ロマエ」「カラスの親指」などがある。「歩いても 歩いても」「青い鳥」で第63回毎日映画コンクール・男優主演賞を、「テルマエ・ロマエ」で第34回ヨコハマ映画祭・主演男優賞を受賞した。

行定:忽那さん演じる麻千子は、愛を最初から拒否している。父親に捨てられたから、愛のありかたをというものを信じていないんですね。大竹さん演じる早千子は、愛に対して「寛容」

阿部:彼女たちについて語ろうとすると、それぞれ相手の男が浮かんでくる。こういう見方も面白いなと思うんですよね。でもそう考えると、女の人って切ないですね。だけど、状況や環境に合わせて生きているというのは、やっぱり強いのかもしれない。

行定:彼女たちの愛の形は、それぞれみんな曖昧なので、映画の中で、あえてそれを説明していません。分かりやすい映画的な愛ではないんですね。僕は、そこがリアルだと思うんですよ。女性じゃないと分からない部分もあると思うし。でも男が見たら、男性キャラクターたちの気持ちがよく分かるんじゃないかな(笑)

――個人的に気になるキャラクターはいますか?

阿部:僕が演じた松生は、直接からまないキャラクターも結構いるんですが、同じ場面に登場した、しのぶさん演じる松生の元妻・早千子は、やっぱり気になりますね。艶が危篤で入院していて、早千子が病院にやって来る。旦那を狂わしたその女を見たときの、早千子の目の奥底に見える、なんとも言えない、冷めたような表情。女性の本来持っている強さのようなものを感じました。

行定:本作は、6人の女性たち対、艶、そして松生あっての彼女たちを描いているんですね。狂おしいくらいに艶のことを愛し抜く、この松生という男は絶対に揺るがない存在です。

――松生は、妻子を捨てて、艶に走った男ですが、彼をどう思われますか?

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