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意外に知られていない運動と免疫の関係

2012年8月2日

“適度”な運動で免疫力を高めよう

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オリンピックで活躍するトップアスリートも、実は免疫力低下という問題を抱えている!?

華々しい活躍の裏で、意外に知られていない運動と免疫の関係。

この夏を元気に乗り切る免疫力アップ法も併せて紹介しよう。

 肉体を鍛え上げたアスリートは、感染症などに対する抵抗力もさぞかし強いだろう――。そう思いがちだが、意外にも現実は逆だという。

 「激しいトレーニングをしているアスリートは、普通の人よりカゼなどの感染症にかかる頻度が数倍も高いことがわかっている。例えばフルマラソンをすると、競技終了から2週間以内に選手の5~7割にカゼの症状が出るという報告もあるほど。これは過酷な運動によって免疫力が低下するのが原因」と早稲田大学スポーツ科学学術院の鈴木克彦准教授は説明する。

 鈴木准教授は「体力には2種類ある」と話す。一つは「行動体力」と呼ばれるもので、競技でのパフォーマンスに直結する筋力や持久力など。もう一つは「防衛体力」と呼ばれ、病原体や疲労、ストレスなどから体を守る、いわば“健康力”。この鍵を握るのが免疫や栄養だ。

強化合宿中のラグビー選手32人の健康状態を1カ月間調べた。唾液中に分泌される免疫物質IgAの低下後に、27人でEBウイルスの活性化(DNA発現)を確認。この期間中に6人がカゼを引いたが、症状の出現数はIgA低下とEBウイルス活性化を機に増加していた。
(データ:Int J Sports Med. 32: 393-398, 2011)

 「アスリートの場合、過酷な練習で行動体力を極限まで高めようとするため、防衛体力が犠牲になっている」と鈴木准教授。

 強化合宿中のラグビー選手の健康状態を1カ月間調べた結果では、普段は体の奥に潜伏しているEBウイルスが、32人中27人で活性化。その直前には、病原体から体を守る免疫グロブリンA(IgA)の分泌量の低下も確認された。また、IgAが下がるにつれて、のどの痛みや咳などのカゼ症状の出現数も増加した(右グラフ)。つまり、強化合宿中にはそれだけ免疫力が落ちたというわけだ。

 「激しい運動をすると筋肉が損傷し、それを修復しようとして免疫細胞が働く。この結果、腫れや痛みといった炎症が起こる。だが、日常的に過酷なトレーニングを続けていると、体はなるべく炎症を起こさないように免疫反応を抑えるようになる。こうして、感染症に弱い状態が生じる」と鈴木准教授。

 華々しいパフォーマンスを見せてくれるトップアスリートも、その強靭な肉体の内側では免疫力低下というリスクに常にさらされている。そう考えると、オリンピック競技を見る目が少し違ってくるかもしれない。

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