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消費増税でどう変わる?私たちの暮らし

2014年4月9日

消費税だけじゃない! 社会保険料などにも注目を

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 4月1日に消費税が8%になり、すでに“暮らしの変化”を感じている人もいるかもしれない。一方で、“3%負担増”が自分の生活をどう変えるのか、まだまだ実感がわかない人も多いはず。そこで、消費増税が私たちの生活にどんな影響を与えるか、マネーのプロの話を聞いた。

 「消費税は、同じものを買えばすべての人に同じ額の負担がかかる。そのため、年収が低い人のほうが負担感は大きくなります」と話すのはファイナンシャル・プランナー(FP)の横山光昭さん。家賃や保険料など、消費税がかからない費目もあるが、一般的な生活費のほか、通信費や光熱費など、生活になくてはならない出費は影響を受ける。また、消費増税の影響によるさまざまな値上げも考えられ、単純に日々の買い物が3%アップするだけ、とはいかない。

 また、「消費税以上に目を向けてほしいのが、社会保険料。とても上がっています」と言うのはFPの八ツ井慶子さん。「年金は毎年0.354%ずつ、健康保険は、加入しているものによって料率は違いますが、協会けんぽは過去3年間で8.2%から10%になりました。さらに介護保険もある。13年からは復興特別所得税が始まり、今年から住民税も上がります。頑張って節約しているのに、なぜかお金が貯まらない…。そんなふうに感じるのは、手取り金額が減っているからかもしれません」

生活を見直す経験は後々にも生きる

 増税や社会保険料など、私たちの負担は増える一方。「今回の消費増税は、すべて社会保障の財源になります。将来的な国の借金を考えれば、今後も税負担が減ることはないでしょう」と、第一生命経済研究所の主席エコノミスト・永濱利廣さんは話す。そんな時代、私たちはどのように生活を考えればいいのだろう。

 「来年10月以降に10%になることは決定済み。今、いきなり5%上がるのではなく、まずは3%、その後に2%と段階を踏むことで、“リハビリ期間”があると捉えることもできます」と話すのは横山さん。「今回のタイミングで、家計を見直しつつ、どれくらい減らせば3%分をカバーできるのか、というマネー感覚をつかんでおくと、次の増税前に慌てることはないでしょう」。例えば、月収20万円の場合、消費税が3%アップすることで月3000~4000円は支出が増えると予想される。固定費の見直しなどでその分の節約はできるかもしれないが、すでにできることはしているなら、例えば、ティッシュの銘柄をワンランク下げるなど、生活全体を“ダウンサイジング”する必要がある。「消費増税だけでなく、収入減など家計のピンチは人生に何度も訪れます。このダウンサイジングのセンスはそのたびに生きてきます」(横山さん)。また、八ツ井さんは、「毎月給与明細を確認する習慣を持ってください」と言う。「家計管理は意識の部分が大きいと思います。給与明細を確認し、自分の手にするお金の重みを感じると、自然に本当に必要なものに使いたい、無駄にはしたくないと思えるはずです」

転職や投資…「攻め」のマインドも重要

 貯蓄や節約といった「守り」だけでなく、「攻め」も気持ちを持つことも、一つの方法だと指摘するのは永濱さん。「今後の日本の景気ですが、消費税8%の後には10%がひかえています。景気が冷え込めば、さらなる増税への反発が考えられますから、政府は景気の底上げのため金融政策を打つと予想されます。アベノミクスで最も効果が高かった金融緩和を、夏に緊急で行う可能性がありますから、増税後に景気は悪化しますが、比較的早い段階で回復基調に乗ると思います。ですから、今は投資も始め時だと思います」

 また、消費増税と同時に、法人にはさまざまな優遇政策が行われた。安倍政権は積極的に企業に賃上げを要請し、雇用を促進するための政策も取っている。「WOMAN世代の女性にとっては、給料が上がったり、いい転職ができたりと、悪いことばかりではないと思います。女性活用に積極的な政策をチャンスと考え、転職などで収入を増やすなど、行動を起こすことも一つの方策です」(永濱さん)

 今まで通りに生活しているだけでは、支出が増える一方。けれど、このタイミングで戦略的に安い商品を発売する企業が登場したり、景気の動向によってセールが行われたり、賢く買い物する方法はある。「来年の10月以降に再度10%への増税のタイミングがありますから、増税後の景気の下がり方、その際の物の値段の下がり方などを記録しておくと、次の増税後の参考になります」(横山さん)というように、今から備えることで、後から役に立つこともまだまだある。「消費税3%アップは決して小さい数字ではありません。けれど、生活を見直すことでカバーできない数字でもない。増税をただマイナスに考えるのではなく、家計管理を見直してみる、収入と働き方を改めて考えてみる、少し投資に興味を持ってみる、そんなポジティブなきっかけにできるといいと思います」

この人たちに聞きました
横山光昭
FP
横山光昭さん
マイエフピー代表。お金の使い方を改善する独自の家計再生プログラムで、多くの赤字家計を再生。著書に累計55万部超の『年収200万円からの貯金生活宣言』シリーズ(ディスカバー・トゥエンティワン)などがある

八ツ井慶子
FP
八ツ井慶子さん
信用金庫勤務後、01年に家計の見直し相談センターの相談員になる。13年に生活マネー相談室を設立。現在は、個人相談を中心に、執筆や講演も行う。著書に『サラリーマン家庭は“増税破産”する』(角川oneテーマ21)など

永濱利廣
エコノミスト
永濱利廣さん
第一生命経済研究所経済調査部主席エコノミスト。著書に『図解 90分でわかる! 日本で一番やさしい「アベノミクス」超入門』(東洋経済新報社)など。「日経ビジネスONLINE」でも連載中

「これ以上の情報をお読みになりたい方は、日経WOMAN誌面でどうぞ。」

取材・文/岸本洋美(日経WOMAN編集部)

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