寒い時期になると、体の「むくみ」や「疲れ」がひどくなる人は、肩甲骨と股関節の動きが
悪くなっている可能性が大。この“2大関節”を動かすことが、血流やリンパの巡りを高め、
ダイエットにもいいことが判明!夜の「伸び縮み」習慣で、一生太りにくい体になります。
年々、やせにくくなってきたという悩みを抱える人には、夜の「伸び縮み」習慣がお薦めだ。
体を「伸ばす」「縮める」という簡単な動きを繰り返すだけ。肩甲骨と股関節の2つの部位の可動域を高めることで、“疲れない”“むくまない”、さらに“太りにくい体”が手に入る。
「伸び縮み」の狙いは、運動不足や加齢で体が小さく縮こまるのを防ぐこと。「筋肉は硬く小さくなる“萎縮(いしゅく)”の特性がある。体に萎縮した筋肉が増えるほど、ゆがみや姿勢の崩れ、血流や代謝の低下を招く」というのは、国士舘大学の須藤明治教授。
大きく伸び縮みできる体だと、日常動作も大きくなり、活動量もアップ。また、「筋伸縮によるポンプ作用で、血液やリンパの流れも高められる」(須藤教授)。
メソッドは、肩甲骨を中心に「上半身」を動かす、股関節を中心に「下半身」を動かす2タイプ。体幹の刺激にもなる。
基本の全身伸び縮み
上下の動きだけで手足の先まで血流アップ
基本の伸び縮み
両手を合わせて上下に伸び縮みする簡単メソッド。二の腕、わきの下、胸と背中、股関節前部、骨盤を一気に刺激する。肩甲骨の可動域も広げる。左右どちらかに体が傾かないように。

須藤明治教授
医学博士・体育学修士。医学とスポーツ科学の両面からアプローチする水中運動指導が専門。著書に『お風呂で5分「アクア・ストレッチ」健康法』(講談社α新書)など多数。
ヘア&メイク/依田陽子 メソッド考案/須藤明治
「これ以上の情報をお読みになりたい方は、日経ヘルス誌面でどうぞ。」