夏の巡りアップ生活のためには、血流促進作用の高い食材を積極的にとること。
お薦めは、「ショウガ」「酢」「シナモン」の三つの「血流改善食材」だ。
ショウガやシナモンは、体を温める食事を推奨する漢方でも生薬として使われている食材。「シナモンは、のぼせを鎮めて上半身と下半身の巡りのバランスを整えるといわれている」(南雲院長)。ほかにも、クコの実などスーパーで買える漢方食材を上手に取り入れたい。クコの実や高麗人参(こうらいにんじん)は体を温め、エネルギーを補う生薬。サンザシやナツメも血流をよくして冷えを改善してくれる。
また、お茶なら「プーアル茶など発酵茶は体を冷やしにくい」と南雲院長はアドバイスする。トマト、タマネギ、青魚といった血液サラサラ食材もいい。
夏は巡りがよくなる食材をおいしく食べて、疲れにくく、太りにくい体を手に入れよう。
血流改善食材2
酢
血液をサラサラにして疲れにくい体に!
血液ドロドロの一因、カルシウムイオンと結合して、サラサラ血液をつくるのがクエン酸や酢酸といった酸味成分。乳酸の代謝を促して、疲れにくい体質に近づけるので夏バテ防止にも効果的。
大さじ1杯程度を料理に加えて一度沸騰させると酸味がまろやかに
1日大さじ1杯程度を目安に、米酢のほか、黒酢やリンゴ酢など好みの酢を料理に加えて。一度沸騰させると酸味がマイルドに。食前の摂取で糖吸収が穏やかに。

(データ:Biosci Biotechnol Biochem;73(8),1837-43,2009)